早朝…犬の散歩の帰り道…少し明るくなった公園の人通りの少ないベンチに少し品?のある70代と思われるまだ日の浅いホームレス…。
男性は長いコートに深い帽子を被って…隣の女性は目を開けてじっとしている…寒くて寝られないのだろう…目の前を通り過ぎ…思わず部屋の鍵がついた小さな入れ物には,保険証とカードと常に1万円五千円千円札三枚を持ち歩いている。
思わず一万円札をとりだし引き返し…"温かい物でも食べてください"と女性に手渡す。
後ろから主人に"あなた…あなた"の声…。
憶測だが、生活保護も受けてない、プライドの高い方なのだろう…奥様はご主人に殴られたか転んだか?目が紫色になっていた…。
帰り道…善意の気持ちより、自分に置き換えて…寂しくて侘しくて…泣きたい気持ちになった。
今は複雑な気持ちでいっぱい…良い事したという気持ちは全くなく,悲しくて侘しい気持ちだ。
一歩間違えれば…僕だって…。
色々な人生がある…今頃…温かい食事をしてくれていたら…それだけでいい。