長い間、一つのことをじっくり味わうことの素晴らしさ。

 
しかしながら、長く付き合おうとするなら
相手が人であろうとコトであろうと、
一定の距離とリズムが大切だと私は思います。
 
私には出会って10年を越える友人たちがいるのですが、
例外なく会う頻度にムラがあります。
しかし、これもまた例外なく半年とあけずに顔を合わせます。
とても良い付き合いだと思っているのですが、
その分良くも悪くも大きなドラマは起こりません。

 

だから、そこにドラマを求めるとき、

“終わりがある”ことは特別な意味を持ちます。
もちろん悲しい気持ちになるし、寂しくなるけど、
それ以上に今までとこれからの人生を
より豊かにしてくれると思うのです。
 
この1ヶ月はいくつものお別れが続きました。
 
一つ目は2016年から携わらせていただいていた
『バンドやろうぜ!』というゲームコンテンツの
配信の終了が決まったこと。
たくさんのシナリオを収録し、たくさんの曲に出会いました。
なんとなく、いつまでも続いていくような気がしていました。
 
二つ目はテレビアニメ『ひそねとまそたん』の収録が終わったこと。
昨年の秋頃から収録していたので約半年。
まだ放送は続いていて、作品がとにかく面白いのですが、
現場も本当に楽しくて、いつまでも続いて欲しかったです。
 
そして三つ目は
『結城友奈は勇者である 勇者部活動報告~ラジオの章~』が
最終回を迎えたこと。
公開録音は残っていますが「通常放送」と呼ばれる
3人での収録は先日公開分で最後でした。
18歳から22歳という激動の4年を共に過ごしたラジオ。
18歳のあの時期に、
ぱるにゃすと夕実さんに出会えたことは
私にとって他の何にも代え難い特別な宝物です。
きっと出会っていなかったら
私はもっと強がりでもっと独りよがりな人間に
なっていただろうと思います。
 
あたりまえになってきていたこと。
あたりまえの様に感じられる程の心地良い温もり。
 
“あたりまえの幸せ”が身の回りにあることは
良いことだと思うけれど、
きちんと終わりを経ることで
もっともっとキラキラした宝物に変わっていくと思うんです。
 
お別れが寂しいことに変わりないけど、
この一つ一つの“終わり”が
私にとっても、関わる全ての皆様にとっても、
「人生をより彩るための終わり」でありますように。
 
いつも応援ありがとうございます。
 
さぁ、次の「はじまり」に向き合っていきます!