さて、労働基準法監督署が私の麻雀店Mに対する未払い賃金請求の申告を受理してから、2週間とかそれぐらいすると、役所から私に電話がかかってきた。


役所「えーと、麻雀店Mの件ですが、店側としましてはアウト(麻雀の負け)というのは給料の先払いだと言っています」

黒崎「先払いではないでしょう。だって私は1円も貰っていないんだから」

役所「麻雀店Mは給料として払ったものを黒崎さんが麻雀で使ってしまったから差し引き支給額が少なくなっているのだと言っています」

黒崎「それで、店側は支払う意思はないと?」

役所「いや、給料としては支払わないけれども、和解金としてなら支払うかもしれないと言っています」

黒崎「和解金?なんなんですかそれは」

役所「とにかく店側は給料としてではなくて和解金として支払いたいと言っています。黒崎さんの銀行口座を教えてくださいとのことです。ちなみに何回麻雀打ったとか、全部で何時間働いたとかは記録がないと言っています」

黒崎「記録がないわけないでしょう。全部、パソコンで管理してますよ。支払われなかったら裁判になると言っておいて下さい」

役所「わかりました。そのように伝えます」


 その後、また2週間ぐらいして期日の日は忙しいからなんだかんだと散々、店側に遅延作戦をとられたが、請求してから1ヶ月半ぐらいしてからようやく、和解金として私の銀行口座に全額が振り込まれた。20万数千円だが、全額振り込まれた。


 この麻雀店Mについては全額問題なく請求できたわけだが、ここで考えなければならないこととして、店側が裁判などのゴタゴタが嫌だからオリてきた。全額を和解金として支払ってきたということだったわけだ。どの店でも同様にこのような結果になるとは限らないわけだ。