本番に弱いM君。

ちなみに、結論から言うとM君はこの後、二回連続で80点の壁を突破し、
人生初の内申4をもらいました。

その2回目は89点だったので、もし、次があれば90点いけたかも。

でも、この子には90点よりも素晴らしい事も起きました。

さて、何でそんな事になったか。

簡単に言えば、M君が80点の壁を超えられなかった理由は1つです。

それは
『自分はがんばっても80点は取れない人』
と思っていた事。

心の壁というやつですが、これは手強い。

実は80点取れる力があっても、この思い込みがあると、人って本当に80点取れないんです。

本番になると何でこんなの間違えたんだろう、とか
冷静にやればできたのに何でって思う事ありますよね。

人間って不思議なもので、
自分は80点は取れないんだって信じてると、本当に何でって思うようなミスをして、80点にぎりぎり届かない点数になるよう調整するんです。笑

もちろん、無意識ですよ。笑

でも、これは多くの生徒が証明してくれてます。

逆に、どんなに悪くても50点とかは取らないって思ってる人は、50点は取りません。

50点になりそうなら、必ず途中で気づいてもっとやらないとまずいって思うんです。

そして、80点でもなく、50点でもなく、いつも通りの60から70点を取る。

M君は毎回、80点を取れないって、自分に言い聞かせてたんです。

例えばせっかくできるようになってきたのに、
『でも、本番ではいつも間違えるんだよなー』とか
『ここは出来たけど、まだあそこもできないし』とか、
『先生変な問題出すしー。』とか

80点とれない理由を探すのが天才的にうまい。笑

でも、これを言う度に、80点から遠ざかるんです。

だから、こう言いました。

『そのままでいいならいいよ。
M君の言う通り、次も80点とれないね。
こんなにがんばってるのにね。もったいないねー。笑。まぁいいんじゃない❓笑』

M君は嫌だと言うので、弱気な発言を一切禁止し、肯定的な事を言うように言いました。

例えば
『こんなに勉強してるんだから次は絶対80点とれる。』

出来ない所、苦手な所がでても、
『試験前に気付けて良かった。今直せばテストでは出来るから大丈夫』

これは、強制でなく。自分からやると決める事が大事です。

次第にM君は言わなくなり、実はテスト前最後の確認テストが何と75点。笑

うわー。笑
って思った私に、一瞬弱気な事を言いそうになったM君、でも私に
『いゃ、でもあとここは明日までにやるから大丈夫、先生、ここだけ教えて下さい』
って言いました。

その時の表情に彼の成長を見れて、これはいくなって思いました。笑

ちなみにこの後、無事80点を取った彼。

ずっと行きたかったちょっと変わった学校(企業が上についていて、そのまま就職する学校)を受けました。

倍率が高く、厳しい受験でした。

試験前日、どうせ弱気になってるだろうから励ましてやろうと思って、M君が自習している教室へ行くと、

案の定、緊張で顔が真っ白のM君。笑

緊張してんの❓って聞くと。

私の方を見て、

やばいって、言いかけた後

『いや、でも大丈夫。
俺は弱気な事を言うのがどれ位ダメな事か分かった。だからもう言わない。
明日は絶対受かるから大丈夫』
って言ったんです。

すごいな。って、おもいました。
これはいくなって。笑

だから、何だよ、俺が言う事無いじゃんって。笑

でも、この子の学びは、きっと一生の宝になるくらい大きいなって。

その顔を見て、成長したなって。
少し前はあんなに弱々しかったのに、その時はすごくカッコよく見えました。

もちろん、合格しましたよ。

すごく嬉しそうな顔で報告してくれました。
何よりも、成長した自分に会えた喜びに輝いていました。

昨年、最も思い出深い生徒の1人です。
M君という、素晴らしい生徒に出会えて、私も1つ成長出来たなーって、思えた瞬間でした。