皆さま、2023年、明けましておめでとうございまーーーす
当ブログ常連の皆さまは、これが何の記事か分かっていますよね（笑）
今年も元旦の朝、初日の出の前に、紅白歌合戦のマイクとイヤモニの
考察を徹夜で書き上げる、マイク・フェチの宿命が到来しました（笑）
各年の元旦の記事をお読みになりたい方は、こちらでご覧くださいませ♪
いやはや今回の紅白は、過去10年間で音質や技術的側面の全てが最も進化した、歴史的な一日になったと思いますし、NHKが今まで蓄積してきたサウンド・クリエイションの知見を、2022年度の紅白に全て注いできた、その決意を感じた仕上がりでした。
まずモニター返しの精度が完璧すぎるというか、ステージ上にプレイバックを返すルートそのもの、スピーカーの配置や指向性、キャリブレーションの観点から、今までの常識が通用しない構造の変更をNHKが達成した事実は明白であり、どんな歌い手がどんな機材でどんなコンディションでも、ピッチがほぼブレず簡単に歌えてしまう異常事態を、最先端テクノロジーで作り上げた功績には脱帽せざるを得ないし、リアルタイム・ノイズ・リダクションも完璧、ハウリング・サプレッションも完璧、現時点で非の打ち所がない世界最高レベルの珠玉のライブ環境を、この年末に世の中に届けてくれたNHKはスゴすぎた。
あまがえるクロロは決してNHKを愛しているわけではないし、他の放送局や技術者集団を卑下するつもりもないが、今回の結果はあまりにも未来を見せつけた、NHKの音楽制作における真の実力、真の美学が、我々の想定より10年先を進んでいる現実を、久々に惜しげもなく知らしめた、素晴らしい一夜でした。
オモイノタケ
あと紅白の本題に入る前に、TBSのCDTV年越しスペシャルで、Omoinotake というバンドのボーカル藤井怜央さんが、イギリスの名門機材メーカー sE Electronics 社製のダイナミック・マイク「V7」を持ち込んだ功績をたたえずに、新年を迎えるわけにはまいりません（笑）
それでは、今回もクロロの心に響いたミュージシャンの方々を考察します♪
● 緑黄色社会 長屋晴子さん
マイク ： シュア「AXT200 + SM58」ワイヤレス・カーディオイド・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) ： 両耳、須山補聴器「FitEar」
今回のメインのワイヤレス・マイク全般の話ですが、昨年度の紅白で、NHKはシュア製のワイヤレス・ハンドヘルド・トランスミッターを２種類投入しましたが、その片割れである「ADX2」の音質が不完全であると、あまがえるクロロが１年前のブログに書きましたので、おそらく読んでくれたNHKの専属エンジニアさんが、AXT200 一本に絞る賢明な判断を下してくれました。
笑サウシードッグ
● Saucy Dog 石原慎也さん
マイク ： シュア「AXT200 + SM58」ワイヤレス・カーディオイド・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) ： 両耳、須山補聴器「FitEar」
若さが突き抜けた、曇りなき歌声がフレッシュでした♪
ミレイ
● miletさん
マイク ： シュア「AXT200 + SM58」ワイヤレス・カーディオイド・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) ： 両耳、メーカー不詳
昨年度からイヤモニを変更する柔軟な決断をしたのが良い方向に進んだように見えますし、それ以外にも、シソンヌ長谷川のキマリに出演した際の、庶民のメンタリティーを忘れない性格やトークの可愛さが、ミレイさんの等身大の魅力をさらに引き出してきております。
笑結婚発表 エメ 飛内将大
● Aimerさん
マイク ： 1回目 → シュア「KSM8」ワイヤレス・デュアルダイアフラム・カーディオイド・ダイナミック
2回目 → シュア「SM58」ワイヤレス・カーディオイド・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) ： 両耳、メーカー不詳
ご結婚おめでとうございます！ エメさんに関しては、まだデビュー当時お顔を公開されずに自分の実力や世界観だけを全面に出して勝負されていた頃から、今日に至るまで忘れられない声質や存在感を、あまがえるクロロのみならず世界中の方々に対して残されてきたシンガーですので、このご時世に紅白やレコ大のステージに、ご自身の足で立って歌った事実そのものが何より素晴らしかったし、人生を安心して添い遂げられるお相手に出逢われたということで、まことに僭越ながら、これで晴れて、オカルト界の女帝美人妻・角由紀子さんとDNA遺伝子配列が99.999％一致しているエメさんの、新婚美人妻としての新たな船出を、心よりお慶び申し上げたく存じます♪
Vintage Classic Microphones Discontinued クラッシックマイク 廃盤 廃版
● King Gnu
マイク ： 井口理さん → 有線 DPA Microphones「2028」スーパーカーディオイド・コンデンサー
常田大希さん → 有線ベイヤーダイナミック「M88TG」ハイパーカーディオイド・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) ： 両耳、それぞれ
３年前の紅白で、マイク・フェチ界にハリケーンを吹き荒れさせたキング・ヌーの皆さんが、今回も期待を裏切らない衝撃をもたらしましたが、マイクの型番よりも、TBSのCDTV年越しスペシャル2023で、こたつから世界へ向けて届けてくださった McDonald Romance を、僕らの魂は永遠に忘れることはないでしょう！
バウンディー
● Vaundyさん
マイク ： シュア「AXT200 + SM58」ワイヤレス・カーディオイド・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) ： 両耳、ほぼ「64 Audio (旧 1964 Ears)」
20年に一人現れるか現れないかという、とてつもないポテンシャルを発揮するシンガー・ソングライターが、またしても日本の音楽シーンに出現してくださり、感無量でございます
● back number 清水依与吏さん
マイク ： シュア「AXT200 + SM58」ワイヤレス・カーディオイド・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) ： 両耳、須山補聴器「FitEar」
実力を伴う出るべきバンドが紅白に初出場するのは、毎回すばらしい事です♪
● ゆず
マイク ： シュア「AXT200 + SM58」ワイヤレス・カーディオイド・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) ： 両耳、須山補聴器「FitEar」
デビュー25周年、おめでとうございます！
● 安全地帯 玉置浩二さん
マイク ： シュア「AXT200 + SM58」ワイヤレス・カーディオイド・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) ： 両耳、須山補聴器「FitEar」
前回ソロで紅白出場された際には、イヤモニが完全カスタム・シェルではありませんでしたが、今回は晴れて須山に乗り換えられ、全区間を通じてよりダイナミックに安定したパフォーマンスを実現されました。
それでは今年も、クロロの無敵の主観によるランキングを発表します♪
笑年末MYマイク “持ち込み王” 決定戦
１位 ： King Gnu 井口理さん
２位 ： King Gnu 常田大希さん
３位 ： Omoinotake 藤井怜央さん
音楽界の “角由紀子” 決定戦
永遠の１位殿堂入り ： Aimerさん
2022年度 第73回紅白歌合戦 MVP
１位 ： Vaundyさん
２位 ： Saucy Dog 石原慎也さん
３位 ： 緑黄色社会 長屋晴子さん
４位 ： miletさん
５位 ： ゆず
では皆さま、本年もあまがえるクロロのあまやどりを、
どうぞよろしくお願い申し上げたてまつります（＾-＾）／
