厳しいことを言いたくはなかった。 | あまがえるクロロのあまやどり II
しかし、



昨晩の Ms. Mariah Carey は、



世界最高の歌姫ではなかった。











本当に残念。











仕事で疲れているにもかかわらず、



心の広い1人の友人が、



横浜アリーナまで足を運んで、



隣の席で一緒に聴いてくれました。











マライアのファンを代表して、



申し訳ない気持ちでいっぱいです。











あの不完全かつ鋭すぎた音響。



マライアのマイクだけが暴れすぎていたリミッター。



それゆえにモニタリングが絶望的に困難となり、



すでに序盤で喉がつぶれてしまった。











終盤になり、



仕方なくイヤモニを左片耳に切り替えてから、



やっと少しまともになった。



それだけイヤモニのミックスが致命的だったということ。











マライア本人だけの責任ではない。











あんなあり得ないセッティングのままで、



ステージを進行したエンジニアとスタッフたち。



彼らは世界基準に達しているとは言えない。











僕がこれまでの人生で経験した中で、



最もクオリティーが高かったライヴは、



2013年4月20日(土)に、



さいたまスーパーアリーナで聴いた、



Superfly越智志帆さまのライヴだった。











そして今回、



僕の人生において最も重要な価値を有し、



僕の魂と命を何度も救ってくれた歌姫マライア・キャリーは、



確実に志帆さまを凌駕する音を聴かせてくれるはずだと信じていた。











そうはならなかった。











人間には、



もちろん調子の悪い時もある。



でもそれが、



自分の調整不足に起因する不調だけではなく、



エンジニアやスタッフの作業の完成度に問題の根源があった場合、



本人の努力だけではどうしようもないのです。











まず、



マライアは不完全な状態でも、



たとえ口パクを多用していたとしても、



よく頑張ったと思う。



もう明日の夜には韓国でステージがあるので、



気をつけて日本を旅立ってほしい。











つぎに、



Superfly志帆さま。



あなたは、



完璧を求めるがゆえに、



自分を追い込みすぎるクセがあると言った。



別に完璧じゃなくてもいいと。



適度に頑張れればいいと。



それは間違っている。



僕は絶対に、



あなたにその長所を失ってほしくない。



これ以上は不可能というレベルまで、



自分の身を削ってはじめて、



最高の音は生まれるものなのだと。



昨日は、



それが痛いほどよく分かりました。



これからも、



日本中の歌い手の模範で居てください。











そして、



これからの日本音楽界の未来は、



ななみさんが、



太陽の歌姫Superfly志帆さまの次の時代を担えると、



僕は確信している。



なぜならば、



2人とも、



心で歌を歌える人たちだからです。











日本の実力あるミュージシャンの皆さん。



大いに自信をもってください。



あなたたちが、



自分の命を削りながら精一杯歌えば、



その歌声は、



必ず世界レベルとして認められます。



日本人は、



欧米人よりも劣ってはいない。



強い心と、



清らかな魂と、



誰にも負けない音楽への愛情があれば、



世界一の音を奏でることができます。











最後に、



昨夜は友人の直感で中華料理屋さんに入り、



お代はもちろん僕が全額払いましたが、



本当に美味しかったし、



胃がもたれていない。



あんな理不尽な音しか聴かせてあげられなかったけれど、



終始きめ細やかな心遣いで、



とても有り難かった。



神様が、



もっと多くの幸せを、



かの友人に与えてくださるよう願います。











昨日いらっしゃった皆さん。



どうか、



マライア・キャリーを嫌いにならないでください。



僕は、



彼女の歌声がどんなに酷くなっても、



彼女が僕に与えてくれたもの全てに対して、



これからも感謝しつづけます。











ありがとうございました。