☆あけまして、2014!☆ | あまがえるクロロのあまやどり II




皆さま、2014年、明けましておめでとうございまーーーす!!Happy New Year!



当ブログ常連の皆さまは、これが何の記事か分かっていますよね(笑)



今年も元旦の朝、初日の出の前に、紅白歌合戦のマイクとイヤモニの



考察を徹夜で書き上げる、マイク・フェチの宿命が到来しました(笑)



各年の元旦の記事をお読みになりたい方は、こちらでご覧くださいませ♪



さて、2013年の第64回紅白歌合戦は、とりあえず今の NHK の音作りの



実力が垣間見えたという感じで、最初の1時間だけを聴いていたら、明らかに



一昨夜のレコ大に劣っていたし、チャンネルを替えたくなる視聴者の方々が



続出していたでしょうね。 まずダイナミックレンジが広すぎて、テレビの



スピーカーで安定せず、またステレオ・パンデプスが、そこらへんの3流



音楽番組と同じようなデフォルトの狭さで、往年の NHK が誇った無敵の



立体的音場感が微塵も感じられない、まるでモノラルのような出音。



このまま終わったら、クロロは来年の元日はブログを書けないんじゃないかと



不安になるくらい、本当に昨年度と比べてレベルが下がったスタートでした。



それでも辛うじて、藤あや子さんあたりからミックスのバランスが変化してきて、



徐々に紅白と呼ぶに相応しい音質に回復しました。 一階席後方には



ミキシング・コンソールが設置されているので、PAエンジニアさんが生音の



セッティングを昨年度までの状態に戻すような方向性で本番中に変化させた



ことはほぼ確実だと思いますね。 なぜあの音をリハーサルの時に決定して



本番では微調整なしという方向性で行けなかったのか、エンジニアさんが



昨年度までとは違う人に変わったのか、理由は分かりませんが、僕は紅白の



音質が、一年のテレビ番組の中で常に最高のものであったからこそ価値が



あったと考えておりますし、それは4時間半を通して不変のものでなければ



ならないと思います。 今回のように、何度かクラックル・ノイズまで発生し



放送電波に乗せてしまうようなお粗末な仕上げ方では、紅白の名に泥を



塗ったまま放置することになり兼ねません。 NHK の技術力があれば、



次回はまた必ず大きな改善を遂げて戻ってきてくれることでしょう。



それではいつものように、クロロの心に残った方々を振り返ります♪



浜崎あゆみさん
マイク : ゼンハイザー「SKM 5200」 + 「MD 5235」ダイナミック・カプセル
インイヤー・モニター (IEM) : 両耳、おそらく須山補聴器「FitEar

ものすごくよかったです。 例年どおりのトップ・バッター、しかもあの時点ではまだまだミックスやモニター返しのセッティングが全然定まっていない状況で、例年以上に落ち着いて、正確にピッチを紡いでいました。 僕が今までに聴いた浜崎さんの歌の中でもベストに近いと思います。 私生活云々がどうであろうと、僕は浜崎さんの純粋な歌手としての実力を否定し続ける人たちの聴覚を信頼することができません♪



miwaさん
マイク : ゼンハイザー「SKM 5200」 + 「MD 5235」ダイナミック・カプセル
インイヤー・モニター (IEM) : 不明

安定しすぎていて動きがなくて違和感を覚えるというか、簡単に言えば口パクに聴こえるほど安定していましたが、今回は判断は保留させてください。 万が一リップシンクだった場合は終わりですが、今回の安定感には度肝を抜かれました。



ポルノグラフィティ岡野さん
マイク : シュア「SM58」ワイヤレス・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) : 両耳、須山補聴器「FitEar

いつも通りの安定感。 これから何度も登場しますが、須山歯研のフィットイヤーという国産最高峰のイヤモニが、世界でもトップレベルであることを、今回の紅白で多くのミュージシャンが再証明してくれました♪



天童よしみさん
マイク : シュア「SM58」ワイヤレス・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) : なし

あの前半4分の1のグダグダな音響バランスの中でも、いつも通り完璧に近い歌を歌える天童さんは、日本の宝だと思います♪



森進一さん
マイク : シュア「SM58」ワイヤレス・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) : 右片耳、おそらく「Ultimate Ears

いつもは両耳にイヤモニをなさる森さんも今回は右片耳でした。 右よりも左のほうが今回の紅白ではピッチが安定する傾向が強い中、右でしっかりと歌い上げた森さんの基礎力は素晴らしいものがあります♪



坂本冬美さん
マイク : シュア「SM58」ワイヤレス・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) : 右片耳、おそらくシュアのユニバーサル(汎用)タイプ

一昨年のレコード大賞でクロロを楽しませてくれたシュアっぽいユニバーサルの(カスタムではない)イヤモニを愛用され続けていて、自分が選んだ道を貫いているのがナイスです♪



コブクロ
マイク : ゼンハイザー「SKM 5200」 + 「MD 5235」ダイナミック・カプセル
インイヤー・モニター (IEM) : 小渕さん→両耳、おそらく須山補聴器「FitEar
                 黒田さん→両耳、おそらく「JH Audio

いつにも増してしっかりと決めてくれました。 今年はイヤモニも新しいものに変更され、慣れていない音のはずですが従来のバランスを見事に上回り、マイクも昨年の紅白のシュア58ワイヤレスではなくゼンハイザーを選んだのは正解です。 今回の紅白では、耳のいいミュージシャンの方々はリハーサルの段階からどちらのメーカーがミックスに馴染むのかを判断できていたんだろうなぁ~と思いました♪



ももいろクローバーZ
マイク : ゼンハイザー「SKM 5200」 + 「MD 5235」ダイナミック・カプセル
インイヤー・モニター (IEM) : 両耳(百田さんのみ左片耳)、ほぼ須山補聴器「FitEar

たま~にリズムがずれましたが、須山のイヤモニを愛用し続け、そこらの群集アイドル・グループとは異なりちゃんと生歌を届けるという、ももクロの皆さんの誠意が伝わってきてよかったです。



ゴールデンボンバー
マイク : シュア「SM58」ワイヤレス・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) : メーカー不詳

体操選手の皆さんに万感の拍手を贈りたいです(笑)



氷川きよしさん
マイク : シュア「SM58」ワイヤレス・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) : なし

天童さんと同様、どんな環境でもベストを出せる力は日本の誇りです♪



西野カナどん
マイク : ゼンハイザー「SKM 5200」 + 「MD 5235」ダイナミック・カプセル
インイヤー・モニター (IEM) : 両耳、「Ultimate Ears

一昨日のレコ大で、いつも通りのマイ・マイクと同じゼンハイザーのダイナミックのように見えたワイヤレス・ヘッドが、実はコンデンサーだったという悲劇に見舞われたカナどん(笑) めげずに紅白では頑張りましたが、今回は少し調子が出なかったかなと思います。 でもカナどんの実力は十分理解しているし、昨年のCDTVで右片耳モニターを復活させた時には、やはりいい響きをしていたので、今年も自分を信じて、いい曲を生み出して、またいい歌を聴かせてください♪



TOKIO
マイク : シュア「SM58」ワイヤレス・ダイナミック
     国分さんのみ→パナソニック「RAMSA」ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) : 長瀬さん→左片耳、須山補聴器「FitEar
                 山口さん→右片耳、須山補聴器「FitEar

まさかの、まさかのアナログ時代の帝王である日本製 Panasonic のワイヤレス・マイクを、国分さんが今回の紅白でただ一人使用され、大手外資メーカーの圧力で古い備品が全てのど自慢に回されて処分されたと思っていたクロロに、絶大なる感動を与えてくださいました(笑)



和田アキ子さん
マイク : シュア「SM58」ワイヤレス・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) : なし

やっぱりアッコさんは、イヤモニをなさらないほうが似合います♪


ドリカム DCT
DREAMS COME TRUE 吉田さん
マイク : ゼンハイザー「SKM 5200」 + 「MD 5235」ダイナミック・カプセル
インイヤー・モニター (IEM) : 両耳、おそらく「Ultimate Ears

学校の体育館から中継という特殊な条件で、ミックスでもベースが張り出したり難しさもあったと思いますが、きちんとまとめ上げられてよかったです♪



関ジャニ∞
マイク : シュア「SM58」ワイヤレス・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) : それぞれ

とても元気があって、今回は音質的に完全ではなかったシュアのワイヤレスでも声の芯がちゃんと届いていたので、こういう歌ってええなぁと思いましたね♪



ゆず
マイク : シュア「SM58」ワイヤレス・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) : 両耳(岩沢さん出だしは左片耳)、須山補聴器「FitEar

もちろん今回も抜群の安定感で、マイクがダイナミックであろうとコンデンサーであろうと有線であろうとワイヤレスであろうと、いい響きです♪



福山雅治さん
マイク : レクトロソニックスHH」トランスミッター + ゼンハイザー「MD 5005」ダイナミック・カプセル
インイヤー・モニター (IEM) : 両耳、須山補聴器「FitEar

今年も来ました、マイクの嵐を呼ぶ男が(笑) 前回の紅白で、福山さんがおそらく史上初の異メーカー間でのマイク・ユニットの融合という新時代の道を切り拓いて出場を果たしましたが、今年も同じ組み合わせを貫き、名実ともにクロロがマイク・フェチであることの証明を後押ししてくださる福山さんは、日本音楽界にとって重要な存在です(笑) 今後とも、誰にも真似できない燃えるマイク・チョイスの魂を持ち続けてください!



泉谷しげるさん
マイク : ヴォーカル→有線シュア「SM58」ダイナミック
      ギター→有線シュア「SM57」ダイナミック

素晴らしい 僕らは、いつもこういう気骨のあるマイク選択を行えるミュージシャンの登場を切望していたわけです。 第64回紅白において、ただ一人ワイヤード(ケーブル接続)のマイクで歌ったアーティスト。 しかも! わざわざエレアコの弦の響きを集音するために、有線SM57までも別途手元にセットして弾き語るという、とてつもないこだわりを貫かれました。 全国のマイク・フェチを代表し、泉谷さんに敬意を表したいと思います♪



いきものがかり吉岡さん
マイク : シュア「SM58」ワイヤレス・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) : おそらく須山補聴器「FitEar

須山補聴器のイヤモニ愛用者を代表するヴォーカリストである吉岡聖恵さんも、ますます歌に磨きがかかっております。 昨年度の紅白よりもよかったです。 しかも普段とは異なるシュアのワイヤレスなのに、あそこまでブレない芯で歌えるのは本当に素晴らしいです。 これからも頑張ってください♪



松田聖子さん&クリス・ハートさん
マイク : ゼンハイザー「SKM 5200」 + ゼンハイザー「MD 5005」ダイナミック・カプセル
インイヤー・モニター (IEM) : なし

いや~度肝抜かれますね いつも通り、ゼンハイザーのスーパーカーディオイド(超指向性)の銘カプセル MD 5005 を聖子さんが愛用なさっているのは周知の事実ですが、とにもかくにも、クリスさんの歌声がすごすぎて、クロロの心は持っていかれました。 聖子さんも十分対等に渡り合えて素晴らしかったですが、今後はぜひ、須山のイヤモニをお試しになってみてください♪



高橋真梨子さん
マイク : ゼンハイザー「SKM 5200」 + 「MD 5235」ダイナミック・カプセル
インイヤー・モニター (IEM) : メーカー不詳

いや~こちらも素晴らしい 寸分狂わぬピッチと十分な声量と歌心を、この年齢でもキープされているのは本当にすごいことで、クロロはとても感動しました♪



SMAP
マイク : ゼンハイザー「SKM 5200」 + 「MD 5235」ダイナミック・カプセル
インイヤー・モニター (IEM) : それぞれ

完璧主義ゆえに口パクをするのではなく、人間としての限界を発揮するために生歌にこだわるというのは本当に重要なことだと思うし、それを貫いているシンガーはみんな素晴らしいと思いました♪



北島三郎さん
マイク : シュア「SM58」ワイヤレス・ダイナミック
インイヤー・モニター (IEM) : なし

紅白50回出場の軌跡、本当にお疲れ様でした!!!



それでは今年も、クロロの無敵の主観によるランキングを発表します♪



マイク・フェチ “心の友” 決定戦
1位 : 泉谷しげるさん
2位 : 福山雅治さん
3位 : 国分太一さん



マイクを “選ばない” 歌い手 決定戦
1位 : 吉岡聖恵さん
2位 : クリス・ハートさん
3位 : 天童よしみさん
4位 : 高橋真梨子さん
5位 : ゆず



2013年度 第64回紅白歌合戦 MVP
1位 : クリス・ハートさん
2位 : 高橋真梨子さん
3位 : 松田聖子さん



では皆さま、本年もあまがえるクロロのあまやどりを、



どうぞよろしくお願い申し上げたてまつります(^-^)/