都知事選雑感 | tobiの日本語ブログ それ以上は言葉の神様に訊いてください

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日本語アレコレの索引(日々増殖中)【33】
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1986890608&owner_id=5019671

mixi日記2024年07月08日から。 

 政治の話なんて書くもんじゃないとは思いつつ……。
 今回の都知事選はなんだったんだろうね。壮大な茶番? 国会中継もたまに目にすると頭痛がするけど、比ではない。ポスター掲示の話にしても立候補者数にしても。
 昔は「泡沫候補」なんて言ったんだけど、今回はそういう言葉は聞かなかった。そういう候補者が多すぎて、泡だらけ、泡まみれ……。
https://www.fujiya-peko.co.jp/sweets/biscuits/cat532.html

 なかでもすごかったのは、たまたま政見放送を見た内野愛里氏で、かなり衝撃的だった。何者? 〈政治団体「カワイイ私の政見放送を見てね」の新人〉ですか。そうですか。
【政見放送で脱衣の内野愛里氏、「インパクト必要」も親には「色仕掛けはやめなよ」と言われ】全文は末尾に。
https://www.sankei.com/article/20240708-UJHE7JJIYFCLVFZXEI46JBFVNI/

 事実上の一騎打ちだったはずの蓮舫氏(今後が気になる)を抑えて次点に食い込んだ石丸伸二氏もなかなかの曲者らしい。
【「パワハラ臭ぷんぷん」石丸伸二氏「本当に熟読されました?」とライターを逆質問…ラジオ番組での対応が“高圧的”と批判続出】全文は末尾に。
https://news.yahoo.co.jp/articles/051aae54aabeb8662b8d7a29bf48298c928ee4da

 放送は聴いていないが、石丸氏の態度はハナからコミュニケーションを拒否している感がある。こういう人が人気なの?
 ただ、記事のやり取りを見る限りでは、武田氏のコメントにも疑問が残る。クセの強い人にこういう質問をぶつけたら、おかしなことになるのは必然では。
===========引用開始
「(同著を)ちょっと熟読させていただいたんですけれど、メンタルが強いですねという風に言われて、なんでメンタルが強いかって言われたかというと、その相手の問題はどうなっても私は知りませんよと割り切れるというところ、と書かれていてですね、ちょっとこう、政治をやられる方からすると、この相手の問題がどうなっても私は知りませんよっていう風に言われると、ちょっとぎょっとしちゃうなというところも感じたんですけれども。選挙戦でいろんな立場の人とお会いしてお話しすることがあったと思いますけれども、この本に書かれたことっていうのは、特に考えとしては変化はないですかね?」
===========引用終了
 いきなり〈ちょっと熟読させていただいた〉はナシだろう。「させていただいた」も意味不明だが、「ちょっと」と「熟読」の組み合わせが……。そもそも自分の読書に関して「熟読」は……。
 どうやら「ちょっと」は口癖のようで、
〈ちょっとこう、政治をやられる方からすると〉
〈ちょっとぎょっとしちゃう〉
 とも言っている。
 それは「ちょっと」ではないし、敬語の使い方もあやしい。
 まあ、石丸氏の場合はほかにもいろいろあったらしく、古市憲寿氏(またこの方が……)とのやり取りも話題になっている。
【【都知事選】石丸伸二氏、古市憲寿氏と対話かみ合わず「同じ質問」「もう1回言えということ?」】
https://news.yahoo.co.jp/articles/3158f2ac5f863fca3326c5f73dd233b590363df9


【政見放送で脱衣の内野愛里氏、「インパクト必要」も親には「色仕掛けはやめなよ」と言われ】
https://www.sankei.com/article/20240708-UJHE7JJIYFCLVFZXEI46JBFVNI/
===========引用開始
2024/7/8 16:07
奥原 慎平の写真
奥原 慎平
政治
選挙
東京都知事選
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政治団体「カワイイ私の政見放送を見てね」の内野愛里氏=5日午後、東京都中央区(奥原慎平撮影)
政治団体「カワイイ私の政見放送を見てね」の内野愛里氏=5日午後、東京都中央区(奥原慎平撮影)

7日投開票された東京都知事選を巡っては、過去最多の51人が臨んだNHKの政見放送も注目された。中でも収録中に突然服を脱ぎ出した政治団体「カワイイ私の政見放送を見てね」の新人、内野愛里氏(31)の放送は海外メディアも報じるなど物議を醸した。なぜ政見放送で服を脱いだのか─。内野氏は投開票日を前に産経新聞のインタビューに応じ、「メディアは泡沫候補扱いで取り上げてくれない。泡沫といって切り捨てられるなら、見てもらうためにインパクトが必要だった」と語った。主なやり取りは以下の通り



≪6月27日午前に放送されたNHK総合の政見放送。メガネとシャツ姿で登場した内野氏は「いまカワイイと思った? カメラの前のあなた。そうあなたよ」「カメラさん、そんな目で見ないで。かわいいからってダメよ」などと切り出して、「知らない人は覚えてね」と名前を連呼。放送中盤で「はあ、暑いね。緊張で暑くて困っちゃうわ」と言いながらシャツを脱ぎ、メガネを外し、チューブトップ姿に。「かわいいだけじゃなくてセクシーでしょ。やだ、そんな目で見ないで」と視聴者に語りかけた。政策に関する言及はなかった≫

≪内野氏は「NHKから国民を守る党」(NHK党)の推薦を受けて都知事選に出馬した。NHK党の立花孝志党首に出馬の誘いを受ける中で「自分の人生をより良くしていきたい。新しい挑戦がしたいという気持ち」が芽生えたという≫

──政見放送でチューブトップ姿になった理由は

「何かインパクトあるのは何だろうという話になって、立花さんに聞いたら『水着だったらいいやん』みたいに言われた。でも水着は嫌。着衣だったらなと。チューブトップは服だから」


──恥じらいはなかったのか

「そうですね。親には色仕掛けはやめなよと(いわれた)」

──反響は

「私の政見放送を見て、『ちゃんと選挙行きます』といった若者から連絡をもらった。そういう意味では選挙に貢献できたのではないか」

≪公明党は今回の内野氏の件を含め政見放送のあり方について、「極めて非常識。許しがたい」(北側一雄副代表)として公選法の改正を検討する構えだ≫

──公選法の改正議論が起きている

「いいのではないか。時代がこれだけスピーディーに変わっているのに、ポスター掲示板もそうだし、法律を変えないのもちょっとどうかと思う。これを機に変えるべきでは」

──「都知事選を何だと思っているのか」といった異論もある

「そもそも都知事選に出馬する理由は、都知事になりたいだけが正しいかといえば、そんなことはないと思っている。売名の何が悪いのか。どんなに素晴らしい理念を持っていても自分のことを知ってもらえないと投票もしてもらえない」


──泡沫候補扱いに異論があるのか

「主要候補以外は泡沫候補扱いでまともに取り上げてもらえない。『泡沫』として切り捨てられるなら、じゃあ見てもらえるように頑張ろうと。どんなにいいことを言っても見てもらえないと仕方がない。それに人に迷惑をかけてはいない」

──街頭演説に6、7回立った

「立候補する前は、街頭演説で罵倒されたりするという話を聞いて怖かったけど、実際は『頑張ってください』『応援しています』といってくれる人しかいなかった」

≪内野氏の政見放送は韓国のJTBCテレビや中央日報が取り上げる事態になった≫

──韓国メディアにも報じられた

「SNSでは韓国語で『頑張ってください』『海外から見守っています』みたいな好意的なコメントが多かった。中には『総理大臣になれそうですね』みたいなコメントもあった」

──動画の視聴回数が多かったようだ

「今回の政見放送ではぶっちぎりナンバーワンだった。ぶっちぎりで上回った。小池百合子さんや蓮舫さんに勝てるところがあるのかと思った」

──都知事選の勝算は

「個人の目標としては1万票は切らないようにしたい。奇跡が起こるとトップ10に入っている可能性もあるかな」

≪実際、内野氏が獲得したのは2152票で20位だった≫

──今後の道は

「政治家になるにしろ、ならないにしろ、まずは内野愛里を知ってもらわないと始まらない。少子化が進み過ぎてしまっている。これからの未来をちゃんと子供たちに残してあげられるようにしたいという気持ちはある」
===========引用終了


【「パワハラ臭ぷんぷん」石丸伸二氏「本当に熟読されました?」とライターを逆質問…ラジオ番組での対応が“高圧的”と批判続出】
https://news.yahoo.co.jp/articles/051aae54aabeb8662b8d7a29bf48298c928ee4da
===========引用開始
7/8(月) 16:20配信


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女性自身
(写真:時事通信)

現職である小池百合子氏の圧勝で幕を閉じた東京都知事選。有力候補とみられていた蓮舫氏(56)を上回る得票数を獲得し2位となった石丸伸二氏(41)への注目が集まっているなか、選挙後の“メディア対応”が波紋を呼んでいる。

【写真あり】満面の笑みでポーズを決める石丸伸二氏

小池氏と蓮舫の“事実上の一騎打ち”との下馬評が高かった今回の都知事選だが、蓋を開けてみると、石丸氏が蓮舫氏を約40万票も上回るという結果に。広島県安芸高田市で市長を務めた経験はあったが、国政経験もなく、東京での知名度も高くない中での躍進は、日本中に衝撃を与えた。

石丸氏は投開票後の各メディアの選挙特番にも引っ張りだこ。そんななか、物議を醸しているのが、TBSラジオで7日19時58分から22時まで放送された『開票LIVE2024~カオス!東京で何が起きていたのか』での一幕。メディア評論家の荻上チキ氏、ライターの武田砂鉄氏、アクティビストの能條桃子氏、コラムニストのプチ鹿島氏の4名がパーソナリティを務める選挙特番だ。

同番組では、各候補者へのインタビューを行っており、石丸氏は21時すぎにリモート形式で登場。まず荻上氏が「今回の都知事選挙、手応えを感じたと先ほど発信もされていましたが、特にどんな点、手応えを感じた選挙だったのでしょうか?」と質問すると、石丸氏は「うん?どのくだりをされてらっしゃいます?」といきなり逆質問。

その上で、荻上氏が「先ほどぶら下がりの中で、今回の選挙、自分たちは頑張ったと、走りきったというような話をされてたと思うんですが。はい。特にどういったところに力を入れて、どんな手応えをお感じになりましたか」と補足をすると、石丸氏は「手応えの話じゃないですよ、それ。自分たちができることを全部やったという意味です。はい。で、何かの反応では。反応ではなくて、自分たちの実感の話をしました」と返答。

荻上氏が「では、どんな点に手ごたえを感じたんでしょうか」と改めて聞くも、石丸氏は半笑い気味で「手応えって言うんですかね。それ。なんだろう。自分たちでこれをやろうと決めて、それを実施した、実行したという。それを手応えって言うのかな。でも、手ごたえってもっと反応のことを言うかなっていう気はします。なんか違うニュアンスで聞かれてます?」と再び逆質問するなど噛み合わない様子。

続いて、荻上氏から質問のバトンを受け取った武田氏は、石丸氏が今年5月に上梓した著作『覚悟の論理』(ディスカバー・トゥエンティワン社)の内容を引き合いに、こう問うた。

「(同著を)ちょっと熟読させていただいたんですけれど、メンタルが強いですねという風に言われて、なんでメンタルが強いかって言われたかというと、その相手の問題はどうなっても私は知りませんよと割り切れるというところ、と書かれていてですね、ちょっとこう、政治をやられる方からすると、この相手の問題がどうなっても私は知りませんよっていう風に言われると、ちょっとぎょっとしちゃうなというところも感じたんですけれども。選挙戦でいろんな立場の人とお会いしてお話しすることがあったと思いますけれども、この本に書かれたことっていうのは、特に考えとしては変化はないですかね?」

すると、石丸氏は「どういう点をぎょっとされたんですか。そんなにおかしなこと言ってるつもりがなかったんですけど。どこに違和感を覚えられました?」と逆質問し、武田氏は改めて、「政治ってのはいろんな意見を受け止めて、考えを変えてったり、考えを強化していったりってことの繰り返しだと思いますけれども、相手の問題がどうなっても私は知りませんよっていう風に 言い切れるっていうところが、自分のメンタルの強さだっていう風に言われると、なかなかそこに対して意見を届けるってことが難しくなっちゃうんじゃないかなっていう風に思ったんですけどね」と説明。

これに対し、石丸氏は「失礼ですが、本当に熟読されました?」と切り返すが、武田氏は「熟読しましたね」と即答し、荻上氏も「めっちゃ付箋貼ってますね」と横からフォローする。

そして、石丸氏は「そういう風な思いでは言っていません。ええ、はい。自分の責任の範囲を定義するという意味において、その話をしてます。で、政治において意見のやり取りをするってのは当たり前ですよね。それを否定はしてないはずで」と意図を説明し、このやり取りは終わった。

なお、武田が指摘した内容は、『覚悟の論理』に実際にこう記述されている。

《よく「市長はメンタルが強いですね」と言われます。そう見えるのはおそらく、もともと性格の特徴に加えて、自分の立場や役割を、相手の立場や役割と切り離して考える習慣があるからです。

どこまでが自分の問題で、どこからが相手の問題か、明確に線を引いている。その結果、極端に言えば、相手の問題は「どうなっても私は知りませんよ」と割り切れる。だからメンタルが強く見えるのでしょう》

荻上、武田両氏と石丸氏のやり取りの時間はわずか5分ほどだったが、終始質問に対して逆質問をするなどした対応に“高圧的”と感じた人も多かったようだ。X上ではこのような声が。

《チキさん&砂鉄さんの石丸へのインタビュー聞いたけど、過去にモラハラパワハラ受けたことがある人は聞いたら動悸が止まらないと思う。はなから質問に答える気もなく、論破口調で冷笑系。10代20代ほんとに石丸人気なの?》
《砂鉄さんと石丸氏のやり取り怖かった… パワハラ系上司が思い出されて心臓バクバクした》
《荻上チキsession、石丸候補いきなりめちゃくちゃ感じ悪い……》
《TBSラジオの石丸インタビューすごいな 5分間でもうパワハラ臭ぷんぷんでびっくり こんな人やっぱり政治家にしちゃダメだよ》

武田氏も8日に自身のXアカウントで、こう綴っている。

《昨晩のTBSラジオ開票特番での石丸氏。これまで、相手が動揺したり絶句したりする場面を意図的に作り出し、優位に立っていると思わせる構図を作り続けてきたのだろうが、受け止めるほうが動揺したり絶句したりしなければ、一瞬で彼自身の不安定さが明らかになる》

“石丸旋風”は果たして吹き荒れるのか――。 
===========引用終了