下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【31】
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1984406750&owner_id=5019671
mixi日記2023年07月01日から。
下記の続き。
【「あそこに子どもがある」「彼女には子供がある」goo 辞書】
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1985347695&owner_id=5019671
No.22のかたのコメントを読んでうなってしまった。
ここまで特殊な文脈を用意すれば「あそこに子どもがある」と言えなくはないかも。
おそらく、「ない」⟺「ある」と考えると、アリなんだろう。
もちろん、通常は「いない」⟺「いる」と考えるのが自然だと思うが。
これは後述の「漠然と有無を問題にする場合」に通じるかもしれない。
当方の考えはNo.15に書いたとおり。
1)古い言い方が残っている
2)所有のニュアンスがある場合はOK
基本的な考え方はかわっていない。
すでに書いたように〈あまりむずかしく考えても仕方がない〉と思うし、〈辞書がこれだけ苦慮する難問なんだから、明快な回答などないのかもしれない〉とも思う。NHKのサイトもかなり苦慮している。
〈ムヤミに断定すると恥をかく〉だけなのに、そういう人もいる(ムヤミに断定しているのはひとりだけだと思うけど)。本質坊主のコメントには極力関わりたくない。本題に無関係の念仏が垂れ流され、質問者に迷惑がかかる。そういう例を多数見てきた。
【●●の宴 ●●どもの宴 ●●たちの宴 ●●らのグラス】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12676491412.html
辞書を見るとほかにも可能性はある。
再度まとめておく。
辞書は下記のようなとき、人などでも「ある」が使えるとしている。
●抽象的な存在を表わす場合(『日本国語大辞典』)
●その存在を客観的、抽象的なものとして捉え(デジタル大辞泉)
この書き方でわかるのだろうか。『日本国語大辞典』の用例は(おそらく)「相手のあることだけに」。『デジタル大辞泉』の用例は(おそらく)不明。
「抽象的」とか「客観的」とかはちょっと違うのでは。「一般化」あたりのほうがわかりやすい。
ちょっと特殊な例を考える。婚期を逃しかけている娘を母親が責める。娘をかばう父親が言う「結婚というのは〈相手のあることなんだから……〉」。具体的な相手を想定せずに、一般論として言っている。これならアリだろう。もちろん、「結婚というのは〈相手のいることなんだから……〉」とも言える。個人的にはそのほうが自然だと思う。
ただし、元々の例文は違う。「彼女には子供がある」で、きわめて具体的な話だからあてはまらない。これをどうやったら「抽象的」「客観的」「一般化」と解釈できるのだろう。無理でしょ。
●漠然と有無を問題にする場合(『日本国語大辞典』)
『日本国語大辞典』の用例は(おそらく)「兄弟が三人ある」。
これは用例がおかしくないか?
全然「漠然」ではない。
おそらく、『デジタル大辞泉』の「異を唱える人もある」ならアリ。
これだって「異を唱える人もいる」とも言える。個人的にはそのほうが自然だと思う。
ちょっと擁護するなら、「この説には反対意見もある」なら自然な気がする。これは「この説には反対意見をもつ人もいる」ってことだろう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ブログランキングに参加しています。
下のアイコンを押してもらえると励みになります。たぶん。
とってもうれしいです。
※やはり「うれしいです」は美しくない。
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12282289501.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
語学(日本語) ブログランキングへ
#日本語 #敬語 #誤用 #慣用句 #言葉 #問題 #間違い #二重敬語
#日本語 #敬語 #誤用 #慣用句 #言葉 #問題 #間違い #二重敬語