下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【20】
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mixi日記2018年07月19日から
テーマサイトは下記。
【「Aにお伝えしておきます」と「Aに伝えておきます」のどちらが正しいのでしょうか】
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===========引用開始
日本語を勉強中の中国人です。Aさんは私の上司です。お客様に「当日A様にお会いできることを楽しみにしていますとお伝えください」と言われた場合、私の返信は「Aにお伝えしておきます」が正しいでしょうか。それとも「Aに伝えておきます」なのでしょうか。お客様に敬意を払うことになっているのか、上司になのか、敬語の使い方はわからなくなりました。
===========引用終了
下記と同じ質問者。
これも前問がある。ったく……。
ちなみにこのかたは他の質問サイトとのマルチポストの常習者。忠告したけど直らない。なんだかなぁ。
※「治らない」か? 「やめない」「改めない」か?
【あまり 余り 余 有余 強 超 教えて!goo 辞書】
https:/
で、前問は下記。
【文中の「申し伝える」は誰に敬意を示しているんですか】2014/06/19
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当方はこの段階で(身内に)「お伝えします」は×と書いている。「敬語の指針」だけを頼りにホニャララを書き続ける人がいて、付き合いきれなくなった。
今回の回答を見るに、(身内に)「お伝えします」は×という答えが並んでいる。
回答者のレベルが上がったんだろうか。ただ、典拠を示している人はいないようだ。
前問を見れば、いろいろ書いてあるのに。
No.5から。
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類似の言い方にどのようなものがあるか。
「そのように社長の田中にお伝えします」
個人的には「これでもいいかな」と思います。しかし、敬語の専門家が×としているので避けたほうが無難でしょう。
ほぼ同様の内容になる「そのように社長の田中にご伝言します」だと強い異和感があります。
「社長に伝えます」「社長に伝言します」では敬度不足と感じるなら「社長に伝言いたします」くらいかもしれません。
下記の【事例3】847)【電話の敬語「お伝えします」「お代わりします」「おつなぎします」】 の話です。
【「お/ご~する」「お/ご~いたす」】
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以下は一部の抜粋(重言)。
●お伝えします
「上司への伝言を顧客に頼まれたとき」に「お伝えします」と言うのはアリか。
相当微妙だけど、やはり×だろう。信頼に値する書籍にそういう記述がある。
【言葉の取扱説明書3 ○○のわりに(は) お伝えしておきます 協力するにやぶさかでない 】
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================================引用開始
1つ目が「お伝えします」の是非。典型的なのは、外部の人から連絡を貰い、「(席を外している社内の人間に)お伝えします」と言う場合。『問題な日本語4』で扱っていた(先日書店で手にしたけど、内容が薄くて買う気にはなれなかった)。
「お伝えします」は謙譲語I(+丁寧語の話は省略)。伝える人の、伝える相手への敬意(菊地康人流に言うなら「主語の補語に対する敬意」?)を示す。したがって、身内を高めることになるので×。
だと思うが、「お伝えします」だとアリって気もするのは「定着しているから」なのかもしれない(なんの基準もなく「定着しているから」OKとか言われるとどうしようもない)。「あなた様の伝言」を伝えるんだから、「お」をつけるべきって論理も筋が通っている気になる。「伝えます」と「お伝えします」を比べると、後者のほうが丁寧な感じになる。
これを〈外部の人に対して「(身内と)ご相談します」〉にすると、相当ヘンなことがわかる。理由は不明。理屈としては「あなた様の案件」を相談するんだから……と言えなくはないけどさ。
================================引用終了
【読書感想文/『敬語』(菊地康人/講談社学術文庫/1997年2月10日第1刷発行)3】
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================================引用開始
【引用部】
敬語を使い慣れた人でも、話題にしようとする人物を身内扱いすべきかどうか迷うことは少なくないし、使い慣れないと、つい、主婦が家族以外の人に、あるいは会社員や公務員が部外の人に
主人(部長)がそうおっしゃいました。/主人の母(部長)にそうお伝えしました。
などと言ってしまう──それが誤りになってしまうのが相対敬語なのである。(P.426)
やはりそういうことなのだろう。
余計な部分を省略して、当方の積年の課題に限って書きかえると、下記のようになる。
会社員が部外の人に「部長にそうお伝えしました」などと言ってしまう──それが誤りになってしまうのが相対敬語なのである。
「絶対敬語」と「相対敬語」に関しては本書を読んでもらうほうがいいだろう。現代の敬語は「相対敬語」と考えてよいはず。ただ、部外の人に「部長にご相談します」がヘンなのはスンナリ理解できるが、「部長にお伝えします」だと異和感がぐんと弱くなる理由は不明のまま。
================================引用終了
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No.12から。
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さらに典拠をあげます。
『敬語再入門』のP.237には[「……に」を高める]言葉の例として「お伝えする」「お話しする」があげられています。当然のことながら[「……を」を高める]言葉のなかにはどちらもありません。この本は、両方の可能性がある場合は、そう明記しているはずなのですが……。
つまり「社長に敬意を示しているとは限らない」ではなく、「社長に敬意を示すことになってしまう」のでは。
「社長のお考えは、わたしから全員にお話しします」の場合は「お考え」が「社長への敬意」を示しています。「お話しします」は「全員への敬意」を示しています。[「……に」を高める]言葉ですから。
「犯人の要求は、私が家族にお伝えします」
「犯人の要求は、わたしから家族にお話しします」
なら、「犯人(の要求)」への敬意は含まれませんよね。
個人的には「お伝えします」は相当微妙だと思いますが、
「お客様の件は私が上司にご相談します」
「クレーマーの件は私が上司にご相談します」
だと、どちらも「ご相談します」は「上司に対する敬意」です。「ご相談する」も[「……に」を高める]言葉です。
敬語の専門書が明記している以上、くつがえすにはそれなりの典拠が必要だと思います。
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もうひとつ問題んいなるのは、「伝えておく」の「おく」の働き。
これは下記かな。
結論だけを書くなら「伝える」にするべき。間違いではないと主張する人もいるけど、「~ておく」は相当感じが悪い。使いたければどうぞ。
【「お伝えしておきます」日本語】
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