下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【19】
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mixi日記2017年10月31日から
テーマサイトは下記。
【飲食店での注文「~で。」という言い方】
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===========引用開始
1)ランチに出かけたときなど
Aさん「僕は、日替わり定食。」
Bさん「私は、ヘルシー定食で」
Cさん「僕は、唐揚げ定食で。」
2)一人で牛丼店で
「牛丼並とお新香で。」
このような場合には、「~を(ください)。」と言うのが正しいのではないかと思いますが違うのでしょうか。
「~で」の後には何が省略されているのでしょうか。
3)
上司1「うな丼の上」
上司2「僕もうな丼の上」
平社員「私は、並で..。」
私は「並でいいです」という意味で「~で」をつかっているので、これはわかります。
4)
「牛丼並。 つゆだくで。」「赤身の握り、さび抜きで」
これも牛丼だがつゆだくでお願いします、赤身の握りをわさび抜きでお願いします、という意味で理解できます。
しかし 1)や2)の場合、「~で」を使うのは日本語としておかしいと思います。
最近のこの「~で」という言い方は日本語として正しいのか、誤っているのか、お教えください。
===========引用終了
大前提として、助詞の話はむずかしい。
【助詞に関する話】
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しかもデの場合は断定の助動詞の「だ」の連用形も絡んでくるのでタチが悪い。
質問の場合も〈助動詞の「だ」の連用形〉だろう。
通常の形は「私は、ヘルシー定食だ」だろうか。これはかの有名な「ぼくはウナギだ」の形だ(笑)。
それを「私はヘルシー定食で」とデにするのは、相当危うい。間違いとは言わないが、俗用に近いような。
1)オーダーを受けた店員さんの言葉を考えてみる。
一人ずつ(なんとなく)手を向けながら(決して指をささないように)……。実施には、こんな言い方はしないだろうな。
「1人目のかたが日替わり定食で、2人目のかたがヘルシー定食で、3人目のかたが唐揚げ定食ですね」
このデの使い方から派生したんだろう。
「~デお願いします」の省略形ととれなくもない。
2)「牛丼並とお新香で」
妙な言い回しが出てくると、それをさらにひん曲げた形が出てくる(近年はそんなのばっかし)。1人で注文するのに「○○デ」はけっこう異様だと思う。
あえて擁護する。
店員(たまたま同じタイミングで席についた無関係の3人に対し)「順番にご注文をうかがいます」
客A「牛丼の大盛り」
客B「僕は牛丼の大盛と卵で」
客C「牛丼並とお新香で」
このあたりから派生したと考えられるのでは。
客Bの発言が「僕は牛丼の大盛り、卵つきで」だと4)になりそう。そりゃ混同するのも無理はないか。
これは文法的に解釈すると格助詞で、↓の辞書の〈5 動作・作用の行われる状態を表す。〉になるのか?
ちょっと補足すると質問者が書いた3)「並でいいです」も関係しているような。なんとなく遠慮している感じがする(実は非常に失礼な気もするが)。そんな事情もあって、オーダーの後ろにデをつけるのが流行ったのでは。
個人的にはかなり気持ちが悪いので使わない。
「牛丼並とお新香」かな。 何かつけるなら「ヲ」かな。
店によっては、「ハンバーグランチを大盛りで」とかも使うか。これは4)だよな。
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===========引用開始
で[格助・接助]
[格助]《格助詞「にて」の音変化》名詞、名詞的な語に付く。
1 動作・作用の行われる場所・場面を表す。「家で勉強する」「委員会で可決する」「試験で合格点を取る」
「やまきの館(たち)―夜討ちに討ち候ひぬ」〈平家・五〉
2 動作・作用の行われる時を表す。「二〇歳で結婚する」
「十三―元服仕り候ふまでは」〈平家・七〉
3 動作・作用を行う主体となる組織・団体を表す。「政府側で検討中だ」「気象庁で光化学スモッグ警報を発令した」
4 期限・限度・基準を表す。「一日で仕上げる」「五つで二〇〇円」
「三百騎ばかり―喚(をめ)いて駆く」〈平家・七〉
5 動作・作用の行われる状態を表す。「みんなで研究する」「笑顔であいさつする」
「盗人なる心―、否(え)、主、かく口きよくな言ひそ」〈今昔・二八・三一〉
6 動作・作用の手段・方法・材料などを表す。…を使って。「電話で連絡する」「テレビで知ったニュース」「紙で作った飛行機」
「この御馬―宇治河のまっさき渡し候ふべし」〈平家・九〉
7 動作・作用の原因・理由を表す。「受験勉強で暇がない」「君のおかげで助かった」
「その御心―こそかかる御目にもあはせ給へ」〈平家・二〉
===========引用終了
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