アップし忘れていた?
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【17】
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mixi日記2016年10月09日から
直接的には下記の続きだろうな。
【ネット記事 大恥はどっち。こういう記事は調べて書こうよ。】
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以下は一部の抜粋(重言)。
==============引用開始
【誤用しやすい慣用句4】
×的を得た発言
○的を射た発言
これは最近話題になった。「的を得た」が間違いとしていた辞書が撤回したとか。これで「誤用」と断じる根拠はないはず。だって最も権威があるとされる国語辞典が、「的を得る」を立項してるのよ。それでも「誤用」なの?
【的を射る/的を得る/正鵠をめぐって──「的を得る」は誤用とは言えないような】
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【誤用しやすい慣用句8】
×汚名挽回
○名誉挽回、汚名返上
それも「誤用」ではないみたい。
【「汚名挽回」は誤用ではない~誤用とされてきた歴史まとめ】
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【誤用しやすい慣用句10】
×耳ざわりのいい
○耳に心地いい
辞書をひこうよ。「耳触り」と書くならアリみたいよ。当然「耳ざわりのいい」もアリ。
【突然ですが問題です【日本語編112】──耳障り 耳触り 耳ざわりがいい】
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【誤用しやすい慣用句12】
×波紋を投げかけた
○波紋を生じた
辞書をひこうよ。微妙な気もするけど「波紋を投じる」「波紋を投げる」はOKみたい。で、「波紋を投げかけた 」はNGですか?
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==============引用開始
デジタル大辞泉の解説
波紋(はもん)を投・じる
事を起こす。反響を呼ぶ問題を提起する。波紋を投げる。「暴露記事が―・じる」
[補説]「一石を投じる」との混同から生まれた言い方か。
==============引用終了
『大辞林』は「波紋を投ずる」の形をとっている。
「誤用しやすい慣用句」としてあげた12個のうち、4個はOKみたい。ほかも調べるとOKかもしれない。恐い記事だな。
==============引用終了
mixiの日記のほうに下記のコメントをいただき、続編を書く気になった。
==============引用開始
2016年10月04日 01:33
私も、ほぼ同じあたりに引っかかりました。ただ、
> 「耳触り」と書くならアリ
これについては、感覚的には特に許容できません。
明白に「最初は間違い」であって、あまりにみんな間違えるから仕方なく認めることにし、しかしそれにしてもいくらなんでも「耳障りがいい」は酷いから、「じゃあ、『耳触り』とでもして辻褄合わせるか・・・」という経緯なんじゃないの? という感じがします。
勿論、「現状でどうなのか(認められているのか)」というのはまた別の話で、認められているのなら(端的に言えば複数の辞書に載ってしまえばもう)認めざるを得ないということは理解しますが、「わかったけど、しかし、ひでぇなあ」と感ずるか感じないかの問題なのでしょう。
細かいところですが、百万歩譲って「耳に触りがよい」ならギリギリ(感覚として)許容できる気がします。
==============引用終了
基本的にいただいたコメントに賛成。
先のエントリーは悪口(←オイ!)を書くことを優先して、かなり言葉足らずになっている。
少し細かく見ていく。
×的を得た発言
○的を射た発言
これは、最近話題になる以前に、誤用と断じるのが無理な例。
ただし、どちらを使うかと言うと話はまったく別になる。
個人的に使うなら「射た」しかありえない。と言うより、こんなジジむさい言葉は使わない気がする。「的確」(個人的には「適確」と書くことにしている)あたりで事足りるのでは。ドンピシャは死語?
少なくとも出版の現場では、「射た」。もちろん、著者がなんらかの理由があって「得た」を使っているのなら、それは著者の問題なんで関知しない。
×汚名挽回
○名誉挽回、汚名返上
ウーン。「疲労回復」と同様なのか。個人的に使うなら「名誉挽回」「汚名返上」しかありえない。「汚名挽回」を正当化する理由があるのだろうか。理屈をこねて微妙な言い回しを正当化しても何もいいことはない。
×耳ざわりのいい
○耳に心地いい
これは混用だろう(本当は「混淆」と書きたいが常用外。だからといって「混交」も代用漢字っぽくてイヤ)。
「障り」系は意外に少なくて、「耳障り」「目障り」しか思いつかない。「気障り」も一応アリか。「当たり障り」はちょっと別だろう。
一方「触り」系は、「肌触り」「手触り」「舌触り」……ほかにもありそう。
「障り」は明らかにマイナスのニュアンス。
「触り」はニュートラルだけど、どちらかと言うとプラスじゃないかな。
で、「耳当たりがいい」の意味で「耳ざわり」がいいと使う●●がいた。これは「いい」なんだから「触り」と書くべきでは……ということになったのでは。
ただ、「耳障り」と「耳触りがいい」では、意味がほぼ正反対になる。話し言葉では使えないことにならないか? そんな●●な言い回しは、自分では使わない。
×波紋を投げかけた
○波紋を生じた
これは慣用表現が崩れた形だろう。
「波紋を投げる」がOKなんだから、論理的には「波紋を投じる」をNGにする理由はないはず。
元々の形を考えると、「波紋を生じた」もヘンなのでは。
「○○によって波紋ガ生じた」と使うべきでは。これが「波紋ヲ生じた」に歪めた段階で、何がなんだかわからなくなっているのでは。
「波紋ヲ投じる」「波紋ヲ投げる」「波紋ヲ投げかける」etc.……なんでもいいよ。
論理的に考えるなら、「投じる」のは「波紋」以外の別のモノでないとおかしい。
「誰それが投じた一石で波紋ガ生じた」ならフツー(たぶん)。
これを「誰それは」を主語にすると、妙なことになる。
「誰それは、一石を投じて波紋ヲ生じさせた」
くらいかなぁ。日本語なんだろうか。