意味の哲学 図

 

 

 第1回 「家」の定義

 

和語・ワゴ(外来語の入らない伝統的な日本語=石器時代の古代の言葉)の誕生。

 

「る」のつく日本語が、(やまとことば)の「はじまり=原始の日本語」です。「る」のつく言葉は、「動詞」です。意味の基(意義素)が頭に、ついてます。

 

 50音図に「る=語頭の意義素が、現在進行の形態」をつけると、和語の始まりです。

「意味の世界」の探訪です!さあ、始めましょう!

 

「あいうえお」に「る」をつけると、1音節語すべてが、動詞(物事の動きの意味を持つ言葉)に変身しますよ。これこそが、日本語の意義素の始まりです!

 

  ある  いる  うる  える  おる

  有る  射る  売る  選る  織る

 

      ゐる          をる

      居る          折る

 

 漢字に書き直すと、意味がはっきり判かります。

 大切な文字を「覚えてください!」それは、歴史仮名遣いの「ワ行」の、

 

     わ /wa/ ゐ /wi/ ゑ /we/ を /wo/ です。

 

 「ア行」の「いえお」と「ワ行」の「ゐゑを」は、全く異なる語です!

 

 敗戦の翌年に、仮名遣いが「改変=間違って替えられた」のです。現在の仮名遣いは「日本語の意味文法」の根本を歪めた、間違いのデタラメな言葉(表記記号)に変更されているのです!

この現実が判らないと、日本語学は死滅したままになるのです!

永久に、日本人が正しい日本語の理解が出来ない、哀れな民族になるのです!

 

 今日の日本が、最も必要とする知識は「日本語の意味論」なのです。この「言語哲学」が存在しない国の将来は、沈没あるのみです!

 

 現実に、残念ながら日本は、少子化と、「AI 劣国化」が進行中で、止まりません。いくら財政を投入しても、この二つの問題は悪化するばかりです。問題の本質が理解できないのですから、どうにもなりません。「家と・家督相続と・徴兵制度と・夫婦氏姓の問題」の正しい意味を真に理解できなければ、「国家」という「家」のあるべき姿を、正しく把捉することは絶対にできないのですから。

 

 敗戦で押し付けられた法律で、日本は、じり貧国家になるのは当たり前!

 終戦後すぐに人口が増加したのは、男がいなくなったからで、復活は生命世界の復元作用の自然原理で、当たり前の事。こんなことが理解できないのは実に情けない。

 

1,家を守る戸主は、兵役免除となるので、家業が維持できる。家督相続制で田畑が守られ農業は維持され、商工業は継続維持される。

2,女子家庭に養子に行けば、徴兵義務は免除され、女系の家は維持され子孫は増える。

この原理で、人口は確実に増加する。少子化対策で行う、金銭の援助は、的外れで、不要である。

国は自力で守る事は当たり前の事。戦争になれば、他国の若者が、日本のために戦って、戦死を許容する、そんなバカはどこにも居ない。

 

お判りでしょうか、「家」の言葉が定義できますか!

 

 定義「いへ」

◆「い=尖りの形態」

◆「へ(甲類)=へす・圧す:へる・減る:凹む・へこむ」

「家」=尖ったものを突き出して、敵から身を防御する構造体。古代の家の構造。

これは「八重垣・やえがき」のことである。家は、頑丈な垣根を作る必要があった。

 

◆「い+へ(甲類)・家」=「い=尖りの形態」+「へ(甲類)=へす・圧す」=尖ったものを(茨・いばら)(伊墻・井垣:いがき)で家の周りを固めて巌の垣根を設けた住処。尖ったものを突き出して防御する要害の住まいが「家」であった。

 

なぜ国に「家」がついているのか!

大伴家持・徳川家康の「家」は単なる住屋ではないのです! この歴史的な意味は極めて本質的な問題を投げかけているのです。この世は弱肉強食の野性の原理が常に働いている危険で、甘くない世界なのである。

 

◆我が国が「AI:人工知能技術」に、遅れを取っている理由は、「自然言語観」から脱却できないからです。日本語のメタ記号が理解できないのですからどうにもならないのです。

 

◆なぜ「いる:射る」と「ゐる:居る」の異なりが重要なのか。これが理解できなければ話になりません。筆者がここで記載したことの重要度が真にご理解されますように、熟慮をお願い申し上げます。物まねの「英語翻訳型のチャットGPT」では、日本語の世界は目的達成が出来ないのです。既往の辞書。辞典を投入しただけでは、未完成のまま続くだけです。これが理解できなければ、日本の科学技術はますます劣化するばかりでしょう。

 

 言語哲学は哲学の中の哲学です。それゆえに「日本語の素語理論」は重要なのです。哲学はむつかしくはありません。「それは何か」を、「日本語(古代語)で問い続ければよい」のですから。

  

      次回は、「かきくけこ」に進みます。 それではまた!