R君

網膜剥離でした

だんだん だんだん

少しづつ視野が狭まって

とうとう

見えなくなりました



網膜剥離、たとえ早くにわかってても
ぶどう膜炎の炎症が強すぎて
レーザー手術もできなかったそうです
それに炎症が強すぎて
全身麻酔もかけられなかったしね


だけどね、この頃‥
家の中をすごくウロウロしてました

それは‥
キッチン、水飲み場、トイレの位置を
覚えるため

頭に叩き込んでいたんでしょうね
ワンコって賢い♥️
失明しても、その三ヶ所はちゃんと行けます

人間では、失望が大きくて
無理だよね
見えなくなってくる苦しみに
泣いて、嘆いて、何もできないよね

ママが病気だから
迷惑かけまいと、一生懸命覚えてたんだね

今も希望の場所に辿り着けなかったら
スタート地点に戻り
また歩き始めるのです

泣けてくる‥



今日、病院でエコー検査をして
網膜剥離が進行してて
もう見えてないことを宣告された時‥

黒子の目から大粒の涙がこぼれ落ちました
頬を伝わず、床にボタボタと‥

黒子、背は小さいし何もかも小さいけど
目だけは大きいんです

大きすぎてドライアイのくせに
涙が出る時は、半端じゃない量が出る

それを見た眼科専門医のN先生の目も真っ赤‥
傍にいた看護師さんも後ろを向きました

普通にしてください
ワンコは頭がいいんです
だんだん見えなくなることを恐れず
毎日練習してたと思います
食事、水飲み、トイレ
何度も何度も頭に叩き込んでたはずです
だから、位置は変えないで下さいね
失敗しても仕方ないと思ってあげて下さいね
段差のない広いその部屋を
以前のように走り回れるようになりますから
きっと‥
見えなくても、ワンコはそうなれますから

N先生が話して下さいました
診断結果後、30分近く話してて
最悪の事態を回避できなかったことが
悔しいとおっしゃっていました

黒子はお礼を言いながら
たくさん床を濡らしてきました
そのあと掃除してたでしょうね、きっと‥

待合室に戻ると、看護師さんたちが来られて
R君を抱きしめて、涙‥
黒子も涙
会計時も、涙‥
帰ろうとすると

車の運転 大丈夫?

と言われました
頷き、病院を出ようとしたら‥
一番仲良しの看護師さんが走ってきました
R君を抱き上げ

お耳は聞こえるもんね
賢いもんね
これからも友達だもんね

そう言って泣いてました


こんな素敵な動物病院なんです
関西の大きなグループの病院だけど‥
みんな家族のように、一緒に考えてくれる
だから、大好きなんです
R君も黒子も‥


自宅に戻り、黒男も涙‥
ご飯もほぼ食べすに、ベッドに入ってます


黒子の涙はまだ止まりません

R君は、もう歩き出しているというのにしっぽフリフリ



3年前の R君 と黒子♥️


因みに主治医S先生
おやすみでした‥