艦これ小説-提督が小説を投稿するようです!- -2ページ目

艦これ小説-提督が小説を投稿するようです!-

艦これの小説を投稿して行きまーす。
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投稿が遅れたことに関してはお察しください(無反省)(´・ω・`)<投稿期限なんてなかったんや!
さて、ただ今急ピッチで書いておりますので楽しみにしているかた(がもしいたら)こうご期待!

【登場人物】
龍驤〈りゅうじょう〉:
実験艦として建造された鳳翔とは違い実践を想定して建造された軽空母。
ゲーム内でもそこそこの戦力を誇っておりお世話になっている提督は多いことだろう。
胸に仕込んであるまな板に関しては触れないのが紳士というものである。

軽巡ホ級〈けいじゅんほきゅう〉:
提督諸氏がはじめて会う駆逐艦以外の艦種。低レベル駆逐艦のみしか所持していない提督にはそこそこ難易度の高い敵である。

輸送ワ級〈ゆそうわきゅう〉:
ゲーム内ではクエストの討伐対象に接待されている敵で無駄に耐久力の高い艦種。

【本文】

『これより帰投するわ!』
「おう、気をつけて帰ってこいよ」

暁の帰投宣言を耳にスクリーンを切る。

さて、こっからが本番だと気合いを入れ直し今度は五月雨のほうにスクリーンをつなぐ。

「こちら南雲。五月雨、聞こえるか?」
『あ、提督!こちら五月雨です』

五月雨の声が聞こえると同時にスクリーンに海上を疾走する鳳翔、長門、龍驤が映し出された。

どうやら艦戦を偵察に飛ばしているらしく龍驤は甲板を展開しヒトガタを手に持っているところだった。

「五月雨。こっちの敵性艦は倒した。そっちはどうだ?」
『あ、そうなんですか!おめでとうございます!こっちは依然敵艦を発見できていません。龍驤さんが偵察を行ってくれているのですが……』

そういって龍驤を見る五月雨。

龍驤はちょうど艦戦を飛ばしているところのようで左手で印をきりヒトガタを投げていた。

投げられたヒトガタはスクロール式の甲板の上をなぞるように滑ったあと真ん中を過ぎたあたりで光を発してスクロールを離れるころには立派なゼロ戦に変わっていた。

「そうか、天龍たちからも連絡がないし後続は既に撤退したとみるべきか?」
『どうなんでしょう……できれば戦闘は避けたいところですが』
そう五月雨と話してるとき龍驤が叫んだ。

『五月雨はん!敵艦隊発見やで!敵の数四!構成は……軽巡一隻に駆逐艦三隻!』

言ってるそばからこれである。五月雨のゆがむ顔が想像できたがそれは後にするとして五月雨に言って龍驤に指示をを出す。
「よし、これより敵軽巡を軽巡ホ級と呼称する。龍驤と鳳翔はそのまま艦戦にて制空権を確保!その後艦爆での爆撃を頼む!」
『了解や!さぁ仕切るで!攻撃隊、発進!』
『私たちも行くわよ!風向き、よし。航空部隊、発艦!』

龍驤がヒトガタを飛ばし鳳翔が矢を射る。
二人が作り出す艦戦が敵のいる 方向に飛んでいく。

「次、長門!艦爆による爆撃が終了したら突撃して敵艦の気を引いといてくれ!」
『了解だ!長門、出る!』

長門が艦爆の後を追うようにスピードを上げて敵のほうに向かっていく。

『私は横から近づいて打ち残しを雷撃にてとどめをさしいきます!龍驤さん、鳳翔さんは引き続き艦攻による攻撃を続けてください!』
自分の役割にすぐさま気づき敵艦隊の横に回り込む形の航路につく五月雨。

『五月雨はん、気ぃつけるんやで!』
『はい!龍驤さんたちもお気をつけて!』

一人離れる視界が映るスクリーン。
このままだと全体の状況がわからなくなるので五月雨に提案をすることにした。
「五月雨、このスクリーンに映ってるの映像を艦戦からの視点に変更できたりしないか?」
『そうですね、ちょっと待っていてください試してみますね……はい、これでどうでしょう?』

五月雨がそういうと同時にスクリーンの映像が空からの映像に切り替わった。
ありがとうとお礼を言って全体像を把握する。

ちょうど艦載機による爆撃が終わったところのようで次のフェイズへ移行する前に注意を使用と長門への直通信を開く。

「おい、長門聞こえるか?」
『なんだ?』
「いや、いまからお前は敵の砲撃にさらされることになるってことを伝えたくてな。頼むぞ」
『ふっ、ビッグセブンの力、侮るなよ?』

長門のそのあまりにも清々しいほどの自信につい顔に笑みが張り付いてしまう。

「そうだったな連合艦隊旗艦殿。ただ無理はするなよ?撤退していく艦は五月雨に任せておけ。お前は基本囮だということを忘れないようにな」
『いいだろう。残り十秒で会敵だ、全主砲装墳準備開始』
「頼んだぞ」

そこで再び直通信を切り替え今度は鳳翔につなげる。

「鳳翔さんこちら南雲です。あと数秒で長門が会敵しますがこっちは大丈夫ですか?」
『あら、提督。私だってやるときはやるんですよ?既に全艦載機出撃済みです』
「さすがですね、それではあまり近づきすぎないように気をつけてください」
『わかっています、龍驤ちゃんもいますし大丈夫ですよ』
「わかりました、それでは」

そこでスクリーンをみて長門が会敵したのを確認する。

直通信を五月雨につなぎ直し指示を飛ばす。

「五月雨、長門が会敵した。そこからちょうど三時の方向だ。おそらく撤退する艦が出る、五月雨はその撤退する艦を仕留めてほしい予想撤退航路はそこから一時の方向に距離約8kmだ」
『提督了解です。いよいよ私の出番ですね!』
そういって加速する五月雨。

「五月雨、火力的にはこちらが上だが戦力的には同程度だということを忘れるなよ、絶対に無理はするな」
『わかってますよ提督、無理はしない、ですね』
「あぁ、気をつけるんだぞなんだか変な感じがする」

そういってスクリーンを見る。

そう、何かが変なのだ。
何が変なのかを見極めるべくスクリーンを凝視して頭を働かせる。

「気のせいか?いや、どうだろうか……」

スクリーン上ではちょうど長門が軽巡ホ級に砲を打ち込んだところだった。
さすがは戦艦といったところで砲弾が命中した軽巡ホ級はすぐさま航行不能状態、周りの駆逐艦が急いで防御陣形に切り替えるのがわかった。

『ふっ…私にかなうとでも思っているのか?行くぞ!全主砲、斉射!てーー!!』
長門に装備されている全28門の砲塔が火を噴き、轟音が響き渡る。

長門から発射された砲弾は見事陣形を固めていた駆逐艦二隻に直撃し轟沈した。
しかし、残った一隻の駆逐艦から砲撃が行われる。

「ッ!長門!」
『フッ、効かぬわ』

しかし、その砲弾は長門に直撃こそしたものの装甲を貫通することはかなわず海に落ちる。

「さ、さすが戦艦……かすり傷一つもなしか……」
俺のつぶやきに長門が笑って答える。

『ふふっ、いっただろう?ビックセブンの力を侮るな、とな』

『ッ!提督!軽巡ホ級が逃げます!』
そこで鳳翔から連絡が入った。

軽巡ホ級を見ると応急処置が終わったのか低速だが確実に動き現海域がから離脱を使用としていた。

まだ戦闘が終わっていなかったということを思い出し五月雨に合図を送る。

「五月雨!そっちに行ったぞ!」
『お任せください!やぁー!』

しっかりと動いていた五月雨が軽巡の前に立ちはだかり魚雷を発射する。
発射された魚雷は軽巡ホ級に吸い込まれていき一瞬の間の後、轟音と共に水柱が立ちあがり、軽巡ホ級が沈んでいく。

『や、った……やった!やりました!提督、見ててくれました!?』
「おう、五月雨さすがだな、お疲れさま」

無事に戦闘が終わったので全員が近くに集まる、その際視点も五月雨のものに戻してもらったので今はスクリーンに鳳翔、長門、龍驤が映っているところだ。

「みんな戦闘ご苦労様。誰も怪我をしなかったようで安心したよ、これはみんなに何かご褒美をあげなきゃな」
『本当ですか?私もお役に立てたようでうれしいです♪』
『やったで~!うち大活躍や!キミィ、ご褒美楽しみにしとるで~』
『連合艦隊旗艦を務めた栄光に比べれば微々たるものだが……楽しみにしている……』
『やった~!提督!鎮守府に帰るまでの楽しみにしてますね!なにかなにかな~♪』

三者三様、いや四者四様の反応を示す艦娘たち、長門のセリフにさすがにそこまで大したものは用意できないよと苦笑いで答えそろそろ帰還するとのことだったので通信をそこで切った。

「ふぅ~……」
体から力を抜き椅子に身を任せる。

「お疲れ様です、提督」
隣に大鳳が座る。

「あぁ、これでなんとかなりそうだな……最初はどうなることかと思ったが何とかなるもんだな……」
「えぇ、でも提督もさすがでしたよ。指示も的確ですし艦娘たちのモチベーション維持も素晴らしかったです」
「そ、そうか?まさかそこまで行ってもらえるとは思わなかったよ」
大鳳から手放しの賞賛を受け少し照れてしまう。

「あ、あの提督……」
先ほどまで椅子に座っていたまるゆがこちらに歩いてきていた。

「ん?どうしたまるゆ」
「そ、その天龍さんたちは大丈夫でしょうか?」
「……あ」
俺はあとで天龍に怒られることを覚悟するのだった。