【休憩】ことばの重み/日本人の際立った特徴 | 言葉の宝石

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ティーンエイジの娘と話す時間の無かったお父さんが娘と日常に話したかった事をブログります(2011年9月から3年間限定)

昨日、ことばの重みについて書いて
思い出した事があるので今日もそれです

※ところで、最近アクセスが増えて一日200ビューに近づいてきましたが
検索語(何という語で検索してここにたどり着いたか)を見たら
こういう言葉がずらずらと上位に並んでいました

■ 友達をたくさん作る方法
■ 友達をいっぱいつくる方法
■ ともだちをいっぱいつくるほうほう
■ 友達たくさん作る方法
■ 友達とたくさん話したい
■ 友達をたくさんつくる方法
■ 友達をいっぱい作れる方法の本



  …涙出ました

この書き方は子供だろう
みんな、友達欲しいんだな

不器用なひとはたくさんいる
私も子供のときはイジメにあって
小学校の時はひとりぼっちだった

友達をつくる方法は分かっています(←リンク)

自信を持ちなさいと言ってはいけない事も分かっています(←リンク)


ともだちの事はまたいずれ書きます


今日も実はこれはともだちの話題かもしれない


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これは20年くらい前、私が英国人と一緒に仕事をしていた時の事です

彼は東京の某所の再開発(バブルだったなぁ)に関わっていて
新しく建てるビルのテナントを優先的に紹介できる役職にいた

で、彼は自分の友人だった某銀座のトンカツ屋の二代目に
テナントで入りたいなら廻してあげます
と友達情報で話しました

すると二代目君は
「それはいいね」
と答えたそうです

私の同僚は これは入りたいのだなと理解して
【普通はそういう理解だろうと私も思った】
他の希望者をホールドさせて
契約の書類を他の部門に用意させて
二代目君になんどか「どんな機能が必要か」とヒアリングしたり
トンカツ屋だから調理場用の工事の見積もりや○○検査とかなんとか
周到な手配をして

一ヶ月くらいかかって
二代目君の所に
「ここまで進んだから○日後には入居できます」
と連絡に行ったら

「いや、契約した訳ではないから入居はまだ決めなくて良いです」

と言われました。

契約した訳ではないって、、、何度も「進めて良いか」と
確認したのになぜ?。。。


結局、何週間たっても回答は来ず
他のひとに入居してもらうことになりました

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我々も若かった(30代だった)から
分からない事がたくさんあったが
しかし
「自分のしたい事ではなくお客様のしたい事をする」
ことは、肝に銘じていたのに なぜこんな結果になったのか・・・

理解できなかった

結局、あとで分かったのは二代目には初めからそんなお金がなく
最初からそういうつもりはまったく無かった
ということなのです

それなら最初になぜそう言わなかったのか・・・・

そのために多くの人が迷惑を被る事になったのだ

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私には20年くらい前から 会った事が無いけど
親しく話せる 頭の良い
インスピレーションをくれる 日本人の女性の友達がいました

ジュネーブに住んでいて 国連機関の職員だった人です

ドイツに住んでいたとき
スイスに行く用事があったので
ジュネーブでお会いできますかと約束までしたけれど
予定が変わってジュネーブには行けず
約束が果たせなかった

私が病気になった時は
親身に心配してくれた
その時の暖かい手紙はいまでもとってある

別に好きだった訳ではありません
会った事も無い人だし


でも尊敬していた


彼女はその後 オーストラリアに移住して
ときどきいろいろな相談にも乗ってくれたりしました

「もう日本語も忘れかけている」

とも言っていた


それが、先日 たまたま連絡したら

「来月日本に行きます」

と言ってきました


私も老い先短いので
これが最後のチャンスかと思って
30分でも会える時間はありますか
と聞いてみた

すると

「横浜にも行くから時間が作れるかもしれません」

と言ってきました

日程まで連絡してきました
出発前に日本での携帯電話番号も関係者全員にメールしてきました
「予定が変わって○日に横浜に行く予定です」
ともメールしてきました


○日に携帯に電話してみました

とても動揺した様子
「明日は日本の家族と横浜のホテルで会うんです」
と言い、通話の途中で隣の人に英語で話しかけたり
会話に集中しません

わたしは「これは会いたくないんだな」と分かったので
「予定が詰まってるんですね、無理しないで下さい」
と言って 電話を切りました

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わたしはその日は予定をあけていました

予定がなくなりました

会うつもりが無いなら どうして最初からそう言わなかったのだろう
と思いました

批難したいのでは無いのです

もう日本語も忘れるくらい外国暮らしをしている人の
ビヘイビアがまったく日本人だった
ということに 驚いてしまったのです

なぜ 初めから 本当の気持ちを 言わないのだろう


それは 日本人にしか経験した事が無いです

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言っている事と やっている事が 一致しない人が
日本人にはたくさんいます

しかも

どうやら それを言外に 

「察してほしい」

という気持ちが 共通してあるようなのです


それはドイツ人には絶対に通じない


何度も言いますが それは 外国の人には
他人の気持ちを察する想像力が無いから ではありません
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誰も批難するつもりはありません

ただ 日本人は そういうものだと

外国暮らしを何十年している人までも そうだと

それは「断るのが苦手」という理由が背後にあるのだと思います

何か思いやりをかけられた場合は 日本人は断る事ができない
しかも更に 心にも無い言葉を 言ってしまうのです
「いいね」とか「うれしいです」とか…


そのことが結果的に余計に人を傷つけたりより多くの人を巻き込むことが分かっていても
それは自分の所為では無くてオファーしてきた相手の所為だ
と考えるのが日本人の思考方法なのだと考えざるを得ません
※私も日本人ですが、わたしは違う


痛い思いや苦い思いをする前に
知っといて良い事だと思います

誰かが悪いのではない

日本人はそういうものなのだと 受け容れるしかないのです




日本の冬の草
$言葉の宝石
2012.1.3


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