2015年10月15日(木)
○ 今日の体調 体温 36.4℃
血圧 125-66
・ 安定
抗がん剤治療 11クール目 第1週の初日
( 通算 29クール目 )
今日は、抗がん剤治療11クール目(通算29クール目)の第1週の初日の通院日でした。
以下、抗がん剤点滴投与から帰宅までは、前回と同様なので省略します
血液検査結果
結果は、白血球が 7000/μl で基準値内、血小板が 44.2万/μl と基準値を越えていましたが、ジェムザールの投与は許可されました。
前回(10/1)と比較すると 赤血球数、ヘモグロビン、へマトクリット、血小板ともに若干ですが改善傾向が見られました。
赤血球数 302万/μl → 312万/μl
ヘモグロビン 9.0g/dl → 9.2/dl
ヘマトクリット 28.4% → 29.4%
血小板 64.9万/μl → 44.2万μl
だがしかし、外注のため結果が今日まで保留になっていた10月1日に採血した腫瘍マーカーAC19-9が、前回8月12日の計測値より3.7倍に跳ね上がりました。
なお、腫瘍マーカーCEAは若干ですが下降しています。
CA19-9 前回(8/12) 332 → 今回 1225
CEA 〃 6.6 → 〃 5.8
この結果をどう見るかによって今後の対応が決まりますが、この値が来月も引き続き出るようであれば「薬物耐性」がついたと判断して、抗がん剤の変更などの次の手を考えることにしました。(主治医は、この程度の上昇では、あまり動じないような感触でした。)
個人的な見解としては、ガイドラインでは一次化学療法として推奨されていないばかりか、臨床試験の結果「併用の優越性が示されなかった」として未確立の「ゲムシタビン+S-1併用療法」(いわゆるGS療法)で、これまで1年10ヶ月もの間、大きな病状の増悪もなく来れたのは、想定を超える良い結果だと思っています。
なお、私は罹患以来、下記にある一次療法は今だ一つも行っていないので、自分さえ了解すれば、ジェムザールとS-1の単剤療法を除く次の3療法が次の手として残されていることになります。
ジェムザール + タルセバ 併用療法
FOLFIRINOX 療法 (がんセンターで勧められましたが、副作用が強くQOLの維持が困難と考えて拒否した経緯があります)
ジェムザール + アブラキサン 併用療法
ただし、実行可能として今現在時点で考えているのは、 もしくは「休眠療法」あるいは「低用量療法」と呼ばれる療法、そして緩和医療に移行しての無治療です。
【 参考資料 】
「科学的根拠に基づく膵癌ガイドライン2013」の一部再改正について(2015年5月7日)
にある、「遠隔転移を有する膵癌に対して推奨される一次化学療法は何か ? 」の「明日への提言」によると、次のように記されています。
『 遠隔転移を有する膵癌に対して推奨される一次療法として、従来のゲムシタビン塩酸塩単剤治療、ゲムシタビン塩酸塩+エルロチニブ塩酸塩併用療法、S-1単療法に加え、2013年12月にFOLFIRINOX療法が保険収載されたことにより、治療選択肢が広がった。ゲムシタビン+ナブパクリタキセル併用療法に関しても、日本人の有効性と安全性を明らかにすべく国内試験が進行中である。一方、どの治療法をどのような患者に適応すべきかは十分に明らかにされておらず、今後の臨床データの蓄積や前向き臨床試験などにより明確にされることを期待したい。』
( 筆者注 1 ) ゲムシタビン+ナブパクリタキセル併用療法は、2014年12月18日に保険承認されました。
( 筆者注 2 )
ゲムシタビン → 薬剤名 ジェムザール
エルロチニブ → タルセバ
ナブパクリタキセル → ア ブラキサン
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