今年に入って、次男にはガールフレンドが出来ました。

お花の名前の、1歳下の植物や動物が好きな女の子です。

お母さんがボランティアに熱心だそうで、次男もよく駆り出されていて嬉しい限り。

私が会社に行っている間に家でいっしょにお菓子やランチを作っていたようでした。

 

 

3月に私が次男に謝ってから

次男はレシピのことや材料のことで、少しずつ話をしてくるようになっていました。

 

 

そうしているうちにコロナで学校閉鎖になったので

サンフランシスコ市内に住んでいる花ちゃんに

(お花の名前なのでこう呼んでおきますね)会うことが出来ず。

きっと会いたいだろうなと

パンを焼いていた4月の初旬のある夜に、ふと思い立って聞いてみました。

 

 

「ね、花ちゃんに会いたいんじゃない?

いまからパンを持って行ってあげない?ケーキも作って行こうか?」

 

 

無視されるかな?と思いましたが、次男の顔がパッと輝きました。

「え。。。いいの?」

ケーキも作りたい、自分で作っていい?手伝ってくれる?

嬉しそうな次男は、いちごのショートケーキをほとんどひとりで作りあげました。

 

 

箱に入れて、可愛らしくラッピングして

焼きたてのパンと一緒に、がら空きの高速道路を走って

花ちゃんの家があるサンフランシスコに向かいました。

 

 

花ちゃんの家の前で次男を下ろすと、花ちゃんはドアを開けて待っていました。

軽く手を振ってから、どこに車を停めようかとゆっくり移動を始めてすぐ

次男は車に戻って来ました。

 

 

「どしたの? もういいの?」

「会えたからもういい。お母さん、ありがと」

はにかんだ笑顔の次男を乗せて夜道を帰りました。

 

 

それほど遅い時間ではなかったのですが、

花ちゃんの家族は早く寝るので、みんなもう寝ていたんだとか。

花ちゃん一家が旅行が好きなことや、

我が家の鉢植えをいつもほめてくれるとか

ぽつぽつ話をしてくれました。

 

 

ときどき金曜日に花ちゃんの両親が仕事で我が家のエリアに来るそうで

仕事の間、うちに呼んでもいいかと次男が聞いて来ました。

一緒にランチを作って食べたいんだそうで、もちろんオッケーしました。

 

 

それから時々、金曜日に花ちゃんは遊びに来て、

ふたりでランチやクッキーを作って仲良くしています。

ふたりが料理をしている可愛らしい写真を撮らせてもらったり、

ほんのちょっとだけ手伝ったり、私もご相伴に預かって、

在宅勤務中に楽しいひと時を過ごさせてもらっています。

 

 

今夜は次男が

夕食のあとカクテル作ってあげようか?と聞いてくれました。

次男は去年の夏にバルセロナに音楽のボランティアで旅行して、

本場バカルディの工場(?)でカクテルを教えてもらって来ています。

 

 

えー、いいの?嬉しい、と答えると

次男はグラスを2つ用意して(おい!17歳!)

Mojito (モヒート)を作ってくれました。

次男が覚えて来て作ってくれるまで知らなかったカクテルですが、

シンプルでさわやかで実に美味しい。

 

 

反抗期が持てなかった私の願いは

子供たちがちゃんと反抗できる親になって、

正面からぶつかってもらえることでした。

 

 

これからだっていろんなことがあるのでしょうけれど、

次男とふたりで飲んだ今夜のカクテルの美味しさは格別でした。

次男の反抗期も終わりに近づいているのかな。