先日、職場の前宮司様が亡くなられた。
定年で第一線を退かれてからも
何かと神社のために尽力された方だった。
ご遺体は、神社内の一室にて一晩安置されることになった。
夕刻、病院から帰って来られたとき
男性職員は総出でお迎えした。
そして皆、号泣だったらしい。
私は翌朝、出勤してすぐにご対面した。
泣いちゃうかなと思ったけど、
お顔を拝見したら不思議と泣けなかった。
そこからは怒涛で
18:00からの通夜祭の準備にひたすら追われた。
弔問客が多すぎるため、通夜は親族と職員に限られたけれど
それでも、玉串は100本用意することになり
紙垂(しで)をひたすら着けまくった。
100本分、せっせと紙垂をつけました、、、
肩、ガチガチになったわ。
そして、各地から集まられた先生方は
念入りに通夜祭のリハーサル。
退社後は礼服に着替えて参列したのだけど、
あちこちからすすり泣きが聞こえる中、
ここでも私は泣けなかった。
ついでに言うと、翌日の本葬でも。
前宮司様には大変お世話になった。
男気に溢れ、厳しくも優しい
大好きな上司だったのに、
なぜだか
『悲しくて涙する』瞬間が一度もなかった。
母の昇天で、涙が枯れてしまったのかと思うくらいに。
別れは必ずやってくるんだと、
葬儀のときはいつもやり切れない気持ちにおそわれる。
だからこそ、日々を大切に生きよう。
後悔しない生き方をしたい。