1月10日のことです。

父は数年前に癌を患いまして、以降、毎年1月に大掛かりな検査をしており、その検査の日でした。前日から「嫌だなぁ…憂鬱だなぁ」とは言っていましたが、仕方なく病院に出かけました。

帰って来た時の父と私は会っていませんが、姉によると疲れた様子で、24時間絶食していたので、姉の作ったうどんを早めに食べ、早々に部屋に引き下がったそうです。

（※親子仲がいいわけではないので、こういうことも普通にあります(^^;）

私はライター業務の傍ら、週の半分くらいは父の仕事を手伝っています。1月11日に、父の用事で東京に出かけた折、その日はそれほど仕事が忙しくなかったので、渋谷の金王八幡宮に参拝しました。その道中、稲荷神社があることに気が付き、気になったので、金王八幡宮参拝の後にそちらの神社にもご挨拶することにしました。

幾重にも連なる鳥居、これは願いが叶った人が奉納したものだそうですが、朱塗りのトンネルのような場所を通り抜けるのは、普通の神社よりも異世界に入るような感覚がありますね。境内には私以外、参拝客も神職の方も見当たりませんでした。

二礼二拍手一礼をしてご挨拶を終え、さて帰ろうと、体を左回りに半回転させると、ふと、視界に違和感を感じました。

拝殿のすぐ脇、向かって左側に、ネズミの死骸がありました。

都会にネズミの死骸があるのは、珍しいことではありません。近所のビルで殺鼠剤でもまいたのでしょう。

ただ…。この場所、このタイミングで、とは…。

縁起を気にする人間としては、驚いて、慌てて神社を後にしました。神社の管理人様を探し出してお伝えしたほうが良かったのでしょうが、そんな気持ちの余裕もありませんでした。

ネットを見てみると、神社で動物の死骸を見た場合のスピリチュアルな解釈は様々。

「生き物の死は自然なことだから縁起とは関係ない。気にしなくていい」という意見もあれば、「神社の神様が歓迎していない合図」という意見も。

ただ、確かに、参拝する前に死骸を見たのであれば「今日は引き返せ」というメッセージにも受け取れます。

しかし、目に入ったのが、参拝した直後だった、というのが引っ掛かりました。

「不歓迎」というよりは、何か警告的なメッセージではないかと…。

渋谷には父の仕事の手伝いで来ており、神様にも参拝時にそうお伝えしているので、父か、父の仕事に関わることでないか、と。

色々な解釈ができると思いますが、その時、一つの解釈として思い浮かんだのが、「そこが稲荷神社であったこと」でした。

お稲荷様のご眷属と言えば、キツネです。

キツネと言えば、自然界ではネズミを捕食する動物。

キツネが稲荷神社の神使となった理由も、「お稲荷様は農耕神で、農作物を食い荒らすネズミを退治してくれるから」という説もあるくらいです。

つまり、この出来事のメッセージとしては、私に警告を与えると同時に、『害のある獣は倒しておいたからね』という意味にも受け取れるんじゃないか…と。

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その出来事から1時間ほどたった後のことです。父から電話がかかってきました。

仕事の事務的な話をした後に、実は、と切り出され、

父「昨日、俺、病院で2時間くらい意識不明だったみたいなんだよね」

私「ええっ。」

麻酔を使う検査をした後、麻酔が覚めるまで様子を見るための部屋に向かおうとしたときに、なにかフラッとしたと。

気が付いたら、ベッドに寝かされ、腕には点滴が刺さっていて、医師が3回くらい様子を見に来たと。

「ショックを起こして血圧が急激に下がり、意識不明になった」と説明されたとのことでした。

父「そんな大変な状況って感じはなかったんだけどね」

私「それっておおごとじゃないの」

父「うん。今週は大事にして、無理せずに過ごすよ」

私「そうだね、…お大事に…」

本当に重篤な状態なら、病院から電話で家族に連絡が来るはずですから、医師もそこまでではないと思ったのでしょうが…。

夕方に帰宅して、姉に「お父さん昨日大変だったんだって？」と話すと、聞いてないとのことだったので、まずは父の話をしました。

姉は驚いた様子でしたが、納得した雰囲気もあり、「実は…」と。

姉は昨年12月にヒマラヤ・クル産の水晶ポイント(クラスター)を購入し、お守りとして持ち歩いていました。

この水晶には、大きめの結晶(ポイント)の根元に小さな水晶がついていました。

袋に入れてポケットに入れて持ち歩いていたのですが、その日、うっかり服ごと洗濯してしまい、小さな水晶が折れて本体と分離してしまったのだそうです。

ネットを見ると「何かの災難の身代わりになって壊れることがある」「厄や悪いことから守ってくれた」とあったのですが、まだ買ったばかりだったことや、水晶は丈夫な部類の石で、洗濯したとはいえ袋にも入れ、更にポケットにも入っていたのに…と、ショックでくさくさしていたそうなのです。

姉「でも、検査があったのは昨日で、洗濯は今日のことだし…」

私「いや、スピリチュアルなことって、1～2日は誤差の範囲内だから」

そして、「姉がスピリチュアルな話をするなら…」と、稲荷神社で起こったことを話したのですが、「キツネとネズミ」の解釈を話すと、姉は「それを聞いたときに私もそう思った」と。

…怖。

…いや、お稲荷様や水晶に守って頂いたので、ありがたいことなんですが…。

スピリチュアルな手助けがなかったら、本当のおおごとになっていたのかな、と。

これでこの件が終わり、ならばいいんですけどね…(汗)。

正直、元旦から日本規模でおおごとが起こる年なので、油断は出来ません。

両親も年を取りましたし、二人の健康状態にも気を配りつつ、今年は特に気を付けて過ごそうと思います。

【追記】

時間を作って、お礼に行ってきました。稲荷神社と、金王八幡宮にも。

（実は、初回訪問時、例によって金王八幡宮に行く途中に若干道に迷ったので、この稲荷神社の前を通り、気になったのです。金王八幡宮にもお稲荷様の境内社があるので、両社のご眷属様のコンピプレイだったのかもしれません。）

最初の訪問とはうって変わって、鳥居付近ではスズメたちやハトたちが楽しげに群れ遊び、明るい雰囲気でした。

参拝後、しばらくして、「自分は（霊的に）重要なことをしたな」という実感が強く湧きました。

「お礼参り」って大事なんだな、と…。

神社に行くとつい、かなえて欲しい願い事ばかり気にしがちですが、「何か助力を受けた気がしたら感謝する」ことが大切なのは、人間も神様も同じですね。

昨年、お稲荷様が主祭神の神社を訪問したのは新宿総鎮守の「花園神社」だけでしたが、他にも様々な神社をめぐって、余裕があればできるだけ境内社も参拝していたのが良かったのでしょうかね。ありがたいことです。

【追記2】

父の検査結果が出て、順調だったみたいです。検査後に倒れたのも、麻酔のせいではなく、その検査では一時的に血圧が下がって立ち眩みを覚えたりするのはたまにあることだそうで、「心配いらない」と医者から言われたそうです。

それを聞いて「大した事なかったのかな？」と思いましたが…。ただ、「検査後に立ち眩みがする」のは珍しくなくても、「2時間も意識不明になる」というのは…その種の症状としては重いほうなのでは？とも思います(^^;

ともあれ、結果としておおごとにはならず、事なきを得られたので良かったです。

【追記2】スピリチュアル体験談～お稲荷様と水晶と～