諏訪大社4社巡り~上社・前宮(1) | 陽の当たる庵

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主に神奈川・東京の神社訪問覚書。諏訪神社推し。中世の諏訪が舞台のアニメ「逃げ上手の若君」の感想や、たまに天然石・馬の話題も。

 

朝8時過ぎに神奈川県の家を出て、午前11時過ぎにはもう諏訪大社上社前宮最寄り駅・長野県茅野駅につきます。

 

交通ダイヤの乱れなど想定して余裕持たせたスケジュールだったため、実際は2時間半

くらいで行かれるかな。思ったよりも近い場所でした。

 

 

雨が降っていたため、最初から駅についたらタクシー一択と決めていました。昨今は全国的にどこもタクシー不足なので、駅についたら速攻で西口のタクシー乗り場へ。待っていてくれた。良かった。

 

記事によっては前宮まで1700円くらいかかるという話もあったのですが、私の時は1240円で行かれました。最初の大鳥居の前で、「お諏訪様は上の方まで車で行かれますが…」と言ってくれたのですが、「ここら辺から歩いていきます」と下車。親切なタクシー運転手さんでした。

 

 

 

ここが…。ここが、諏訪大社。

4月に高熱を出して諏訪行きをキャンセルしたり、ここに来る数日前にもプライベートで落胆することがあって、「本当に来られるのだろうか」とナーバスになっていたのですが…。

 

本当に来られたんだな、って。

 

 

この鳥居が最初に目に入った時、私は普段参拝してから写真を撮るので帰り際で斜め方向からになっていますが、正面から目に入った時に、生まれて初めて神社の鳥居を見て涙が出ました。「ああ、帰ってこれたんだ」と思いました。初めて来た場所なのに。

 

色々あって感傷的になっていたからかな、と思いましたが、後から知りましたが、この鳥居のある場所は「神原(ごうばら)」と呼ばれていて、お諏訪様こと建御名方神が初めてお出ましになった聖なる場所なのだそうです。

 

 

確かに、諏訪には鳥居がたくさんありますが、2日間で見て回った中で、この鳥居と、ここを護る二匹の狛犬が一番印象的に残りました。

 

 

ここが拝殿。この場所の美しさ、雰囲気を全く表現できていなくて別の意味で涙が出そうですが(苦笑)。斜めからの写真が多いのは、正面から撮るのは畏れ多い気がした、というのもあります。

 

「この方、本当に武神なのか」と思ってしまうぐらい、あったかくて優しくて、愛情深い雰囲気でした。

 

日本では古来から、感じの良い土地を「イヤシロチ」と呼んでいたそうですが、これぞまさにイヤシロチと言うべき場所でした。

 

私にとって、建御名方神の印象は徹頭徹尾「お父さん」なんです。他の氏子の方や、諏訪の方がどう感じられているかはわかりませんが…。※現実にはお諏訪様の子孫とは血はつながっていないと思います。

 

初めて来た場所なのに帰ってきたように感じたり、もしかしたら前世なり、魂のルーツなり、なにかがあるのかもしれないですね。

 

ネットで事前調べをしていた時に「4社は好きな順番で回っていいが、地元の人的には、上社はまず前宮からともいわれる」というコメントもあったのです。本当に、最初に前宮から回ってよかったと思います。

 

前宮から諏訪信仰が広まっていったとされるそうです。小高い場所にあり、神様方が人々の暮らしを見守っているようです。

 

 

これが、全国的に有名な御柱祭の御柱。5月だったので藤との2ショットが取れました。

 

 

雨が降っていたので人も少なく、ただ静かで、美しく、優しい空間。

 

ええと、まだ前宮で書きたいことはあるのですが、また次の機会に、気が向いたときに。