十二国記の話


とある人から勧められて、この一週間くらいで一気視聴しました


話の内容は、日本(蓬莱)にて、普通?? に高校生活をしていた、陽子の元に、突然、知らない世界の人? 「景麒」が現れる。

しかも、他の生徒がいるにも関わらず、主だの王だの言われた挙句、妖魔が襲い掛かってきたりで大混乱。
どさくさのうちに、盟約を結ばれ、もうひとつの世界<十二国>に連れて行かれる。


とまあ、さわりはこんな感じなんですが。

最初数話を見た感じでは、病んでるアニメだな~ と思ってたのだけど。

途中から。

正確に言うと、楽俊というネズミの半獣と出会った頃くらいから、この<十二国>の世界が面白くなり、結局病みつきになってしまいました。






十二国の世界観は、



十二国1





十二国2



こんな感じに十二国が分かれていて、

世界の最高神である天帝が、それぞれの国に一人、王の証<王気>を与え、
神獣であるところの、麒麟<キリン>がその人物を探し出し、盟約を結び、王として即位する。

王も麒麟も不老不死だが、王が国政を誤まり、暴挙に出たりすると、失道し死に至る。

ちなみに、王がいない国は、妖魔が出たり、天災が頻発したりと国はどんどん貧しくなる。



そんな訳で、王が不在の慶国の麒麟、景麒は、はるばる日本まで赴き、王気を持つ陽子を、自国の慶に連れ戻しに来たと。

まあ、そんな事情をまったく知らない、更に説明もされないまま連れ出された陽子にとっては、ほとんど拉致誘拐されたようなもので、しかも、慶に戻る途中、妖魔に襲われた陽子達は、景麒ともはぐれてしまい、どこだか判らない異国の地に置き去りにされ、途方もない苦労を味わうのだった。


と。


書いてると、この話どこが面白いのか??
と不安になるのだけど。

簡単に書いたこの世界観。
実は、細部まで綿密に設定がされていて、重厚なんですよ。


この話の面白いのは、この世界観そのもの。


あとは、この作者の基本サド的な性格・・ なのか、
とりあえず、主人公を、どん底の環境に落とし込み、
そこから、いろんな出会い、出来事を経て、成長していく過程がまあまあ感動する。

苦いお茶を飲んだ後に、甘いお菓子を食べると、より美味しく感じるトリックです(笑)



他は、まあ、いっちゃなんだけど。。

初期に出てくる、主人公の陽子も含め、景麒、浅野、杉本などなど、とことんつまらないキャラクター達にうんざりなんだけど、最初に話した半獣のネズミ、楽俊が出てくる辺りから、希望の光が見え始め、魅力あるキャラクターも増え、話も軽快に進むようになる。


そして、「風の万里 黎明の空」の最後は、なかなかの迫力

ここらに来ると、陽子も景王としての覇気が備わり、水戸光圀公のような絶対の力を発揮していきます。
ネタバレになるので、詳しくは書かないのだけど、感動します。



シチが視聴したのは

「月の影 影の海」 
「風の海 迷宮の岸」
「風の万里 黎明の空」
転章の2話も含め、39話 

まだ「東の海神 西の滄海」は見てなくて、これが6話分。
現状45話がアニメ化されてます。

結構なボリューム





好きなキャラベスト3


楽俊

楽俊<らくしゅん> 


頭のいい、半獣のネズミ。
結局、楽俊がいなければ、陽子もそうだし、後に出てくる祥瓊<しょうけい>も、どうなった事やら。
楽俊の優しさが、荒廃していた陽子や祥瓊の心を癒す。

この話のキープレイヤー。 見た目も可愛いしね~






泰麒


泰麒<たいき> 載国の麒麟


この可愛い男児が、載国の麒麟。泰麒

黒い鬣の麒麟は、特に優れた能力を有すると言われており、

こんな、可愛いお姿ですが、

今まで、数多くの麒麟が支配しようとして失敗した妖魔トウテツさえも、折伏させるほどの気迫を持つ。


登場は<風の海 迷宮の岸> 

ネタバレになるので、神獣になった姿は出さないでおきますが。
とっても綺麗なんです。







供王

供王珠晶<きょうおう しゅしょう> 恭の国の王


「風の万里 黎明の空」 に出てくる、究極のツンデレ王女
 

戦場ヶ原ひたぎを王女にしたら、こんな感じかと。


自分の麒麟<供麒>に対して、遠慮なく平手打ちをくりだす(笑)

かなり、無茶で無鉄砲なお方。
が、切れる頭脳の持ち主で、厳しくもあり優しさもある。


「12歳で登極した歴史上最年少の女王」 とか、ウイキペディアには紹介されているけど、実はこのアニメではほとんど登場しないの。。。

残念だな~


アニメ化されていない、「図南の翼」で、主役として登場するのだけど、この話だけでも原作買おうかと思う。

というか、せめて、この話だけでもアニメ化されませんかね~~
NHKでなくていいから、いや、むしろNHKでない方がいいかも。

劇場版って手もあるし。

どっか、頑張ろうよ



最後に

このアニメ。
そもそも論ですが、

なんでまた、陽子に王気が備わったのか。
という疑問がどうしても出てくるのですね。


もしかして、最高神である天帝って、かなりいい加減な奴

前王の舒覚も、とても有能とは。。
何を基準に王を選んでるんだろう


あと、景麒も、王気が備わった王を正しく導けないのは、かなりオバカなのでは。。


とか。


まあ、景麒は有能ではないのかもしれないのだけど、そういった謎かけも含め、楽しめる作品。


もし、気に入っていただけたら嬉しいかもです