囮物語 なでこメドゥーサ その4 完結
撫子がついに神になる回です。
衝撃的です
クチナワのご神体を閉じ込めた札を飲み込む撫子
「この女はもう手遅れじゃ」
とすかさず、飛び込む忍
しかし間に合わず。
「手遅れな事ぐらい、私が一番わかっているよ~」
クチナワと一体化した撫子。
忍を楽々払いのけ、
立ち尽くす暦に、毒蛇の槍をつきたてる。
「なんで、忍さんは助けるの」
「撫子のことは助けてくれなかったのに~」
何回も何回も、突き刺します。
「撫子だって、撫子だって、、暦お兄ちゃんが大好きだったのに~」
神様撫子、なでこメドゥーサ誕生してしまいました
先々月の9月
街で、暦と戦場ヶ原ひたぎが、仲良く歩いているところを見つけた撫子。
そこで、はじめて、憧れの、雲の上の存在の暦お兄ちゃんに彼女が出来た事を知る。
クチナワさんいわく
「それが撫子ちゃんにとっての始まりだ。いや終わりかな」
忍野メメの姪と名乗る 忍野扇
囮物語第1話で出会った、忍野扇
彼女から、北白蛇神社にまつわる話。
神様は今はいない事。
阿良々木家にご神体がある事
を聞く。
そして
「その神様が復活すれば、封印が解ければきっと撫子ちゃんの願い事くらい簡単に叶えてくれるんだろうな」
「封印の解き方」
「その辺の蛇にお札を丸呑みさせればいいんじゃないかな」
この忍野扇。
結局何者かわからないまま。
そして、どういう意図があるのかわからないまま。
撫子に、蛇(くちなわ)神について語る。
叶えられない、願いの叶え方も含めて。
この出会いをきっかけに、撫子は物語の捏造を始める。
<暦お兄ちゃんの部屋にあるお札を、クチナワさんの神体を探すために作り上げた物語>
そんな事の為に
自分の罪さえ利用した
神様を復活させようとした
神様の声を偽造した
幻覚を見ていた以上に、現実を見ていなかった。
自分が作り上げた物語を囮に
その裏で、神様の復権を画策していた
ひと段落ついた、撫子。
ついに。。
「じゃあ殺そうか、暦おにいちゃんを」
「あ~ん いいのかよ、それは本末転倒ってやつじゃねいのか」
「だって、しょうがなくない 生きてたら、暦お兄ちゃんどうせ彼女とか恋人とか作るだろうし」
「そのたび失恋するのもしんどいよ」
「絶対に叶わない恋をし続けるって意味なら暦お兄ちゃんに死んでてもらうほうが、ずっとロマンチックじゃない」
「もう、そのレベルで狂ってんだなお前は」
ここで、戦場ヶ原ひたぎから電話
「千石さん、私と取引しましょうよ」
ひたぎの交渉が実り
半年間の猶予が与えられる。
「わかった じゃ、半年待ってあげる」
「その半年は、戦場ヶ原さん、暦お兄ちゃん、と手をつないだりしないでね」
「あら、それはとんだ、蛇の生殺しね」
こんな時でも、うまい事言う、ひたぎさん。
「もしも、、もしも違う形で出会っていれば、撫子と戦場ヶ原さんは友達になれたかもしれないね」
「いや、それはない」
「悪いけれど、わたしは、あなたのような可愛いガキが、昔の自分より嫌いなのよ、千石撫子さん」
ここで、囮物語はエンドとなります。
撫子が神になるまでのお話でした。
やっぱり、物語シリーズは面白い
撫子は、自分の記憶も自分の都合に合わせて、忘れたりする体質だったんだ。
あるいは、見て見ぬふりをしてたり。
その裏で、巧妙な計算をし、
神になる、準備をしていた。
第一話で忍野扇が言っていた、
善人だって、たやすく悪人になる
悪人だって、たやすく善人になる
もともとは、撫子は、他人に恨まれ、蛇に殺されそうになったが、
今は、逆に蛇神になって、暦達を殺そうとする。
それにしても、忍野扇。
ほんと何者なんでしょう
今回、この話のトリガーになっているのは、間違いなく忍野扇。
この子が、撫子に蛇の話を吹き込まなければ、今までの、可愛いだけの撫子のままでいられたのに。
しかも、時間移動をしている雰囲気でもあるし。
謎ですね~
囮物語
この話に至るまでに、化物語、偽物語、猫白、傾物語、
ちょこちょこ、わからないように伏線を入れていたのを、今回、ここですべて集約させる。
ひたぎが、撫子との交渉で使った言葉
「そして、それより先にわたしを最初に殺してしまうほうがいいわ」
「でないとわたし、あなただけでなく、みんな殺しちゃうから」
「みんなはみんなよ」
「私の八つ当たりを舐めないでよね」
これは、化物語<するがモンキー> のエピソードがあればこその言葉で
これで、レイニーデビルを黙らせた。
他にも、怪異の出現条件、その対処方。
そして、それぞれのキャラクターの暦への想い。
戦場ヶ原ひたぎは、電光石火で成就させ、
羽川翼は、告白をし、ふられる。
神原駿河は、嫉妬で殺そうとし、
そして、千石撫子は、自分のものにする為に殺そうとする
言いたくないけど、西尾維新。 天才です。
さて、次は鬼物語かな。
また、忍、大活躍
楽しみです~
カミングスーン 神だけに! <これを最後にいれるとは。。(笑)>