腎臓がんのステージ4の治療をする上で言われるのは、20年前だと治療薬は無かったけど今は分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬があると、そして20年後には治療薬ができていると。

 

昔の腎臓がん闘病ブログでは最初の化学療法がインターフェロンの自己注射だったけど今はICIや分子標的薬、もしくは併用療法でそれなりの治療成績を上げていて、時には寛解したりする方もいるのですがあくまでも寛解であって治癒ではない。

治癒でないにしろ寛解状態が続けばそれでよいのだが。

 

がんの治癒は体の中からがん細胞が無くなることなので転移さえ無ければ手術で取ってしまえば治癒なのだがやっかいなのは転移した場合。

転移した時点で一カ所だけではないから外科的手法では無理がある。

凍結療法や温熱療法、放射線、陽子線治療もがん細胞を体外へ出すわけではないががん細胞をアポトーシスへ導くことで同じこと。

 

一時、光免疫療法なるものが注目されて実用化されてはいるものの頭頸部がんのみで他のがん種に広がっていかないのは、それぞれのがんに発現する抗原が見いだせていないからだと思うのだが、光免疫療法という名称を意匠登録してなかったみたいで自由診療系のクリニックでは普及してるみたいだ。

 

白血病の治療にCAR-T細胞療法なるものがあるが、自身のT細胞を取り出して遺伝子操作でキメラ抗原受容体を作り出してがん細胞の抗原を目掛けて攻撃するそうな。

ウイルス療法もがん細胞のみに感染するウイルスを培養してがん細胞を攻撃するのだがこれもがん細胞のみに発現する特定の目印が必要になる。

 

がん細胞は変異するものなので全てのがん細胞に発現する目印を網羅できるものなのだろうか。

 

こんなので20年以内にがんを治癒する治療法が見つかるのか。

 

がん細胞の表面に発現する物質の追及では限界があるかも、もっと根源のがん細胞とは何なんだというところを追及しなくてはで医学を越えて生物物理学やら遺伝子工学などの天才研究者に期待。

iPS細胞の山中伸弥教授や分子生物学の岡田康志教授が解明してくれるはずだ。

 

それにしても神様は何故がん細胞なるギミックを人体に組み込んだのだろうか。