セカンドオピニオンを受けたことはない。

腎臓に腫瘍ができて開腹手術で全摘、2年後に肺に遠隔転移で淡明腎細胞がんと教科書にでてきそうなぐらいの標準的病勢なので他の方法を模索するまでもなく標準治療一択でしかない。

肺多発転移に関しても化学療法のみで選択の余地は薬の種類ぐらいで、免疫チェックポイント阻害薬か分子標的薬、もしくは併用か。

症例の少ない希少がんの場合や他の病気を併発しているような場合はより情報を得るためにもセカンドオピニオンは必要だと思うが。

 

化学療法を始める時には効果のことしか考えていなかったのが副反応とのバトルがこんなにもあるとは思いもしなかった。

副反応が酷すぎてがん治療薬が使えなくなることも想定しなければならないかと。

がんが完治するとは1ミリも思わないが、より長く治療を続けられるように休薬を入れるのも必要なのかと考えている。

このまま治療を続けていっても累積による副作用が出る可能性があるかもしれない。

今、がんがおとなしくしている時に休薬をしてもいいのではと泌尿器科でない専門の先生にセカドオピニオンとしてと聞いてみる。

 

早速、肺がんの専門医である呼吸器内科の准教授に相談。

院内セカンドオピニオンである。

 

胸部レントゲン写真より間質性肺炎の徴候は無いのだが完治ということで無く継続観察となったが、3月に撮ったCT画像を見てもらい率直な意見を聞かせてもらった。

これは手術の跡、この影はなにかの残骸、等々一つづつ丁寧に説明してくれましたが

腎臓がんの専門ではないので断言はできながと断りを入れつつ、転移がんは全身がんだと捉えて考えた方がよいと、たまたま肺にあるのが先に見つかっただけで他には無いととは言えないと。

レンビマの治療で副反応がコントロールできているなら続けるべきと。

 

泌尿器科では、どうですかから始まり特に問題ないのでPCパチパチでレンビマ継続の処方箋をプリントアウトとして終了。

顎下の腫れもすっかりひいたので聞くこともなく最短問診時間を更新。

 

続いて内分泌内科なのだがコルステロールが大幅に下がってよかったと言うもこれではもの足りないと。

がん治療をしているのに血栓が出来て心筋梗塞となったどうするのかと聞かれたけれど、どうすることもできなでしょうに。

少しでも危険な因子があれば取り除くのが、と熱く語ってくれてロスバスタチンOD錠が2.5mgから5mgになりました。

 

どの先生(泌尿器科を除く)も真摯に治療に向き合ってくれてとても有難い上に院内セカンドオピニオンまで対応してくれました。

 

別途料金も掛からずセカンドオピニオンと言えるかは微妙。