かゆい、かゆい、とにかくかゆい。
感じとしてはピリピリする。
首、胸、脇、腕の内側、背中、腰、頭。
掻いてはいけないと思いつつ、とりあえず撫でる。
仕事中でもシャツのボタンを外して手を突っ込んでなでなでしているので、どうみても変態の所業である。
夜はもっと痒くなるので保湿ローションを塗って寝るのだがかゆかゆで起きるし夜間頻尿で起きる。
トイレに行って保冷剤を押し当ててまた寝る。
だがしかし、またかゆかゆで起きる。
これは睡眠障害なのか、いや、睡眠の障害には違いないがたぶん違う。
化学療法が始まって直ぐに発疹が出てステロイド配合のクリームを塗っている。
かれこれ2年近く塗り続けているが、前回の皮膚科診療時に美人先生が皮膚が薄くなっていると言ってたような。
皮膚が薄くなることで末梢神経が刺激されてピリピリするということか。
これはがん治療薬の副反応ではなくがん治療薬の副反応を緩和する薬の副反応ということで副反応の第2フェーズに入ったということなのか。
ステロイド軟膏の副反応として皮膚が薄くなる、毛細血管が目立ってくる、皮膚が赤くなるとある。
屋外で活動することが極端に減って日焼けすることがなくなって色が白くなったと思っていたら皮膚が薄くなっていたのかもしれない。
色白でほっぺが紅いおっさんという奇妙な生物になった理由がわかったかも。
ステロイド配合クリームの使用を中止したものの何も付けないのも不安なので薄くなった皮膚用クリームで検索しても出てくるはずもなく敏感肌で検索。
薬用ヘパリン疑似物質配合ローション by amazon なるものを注文したけどこんなの使ってて大丈夫なのか、美人先生に聞いてみなければ。
一昨日がCT検査のみで結果発表は金曜日、昨日が皮膚科でした。
美人先生にステロイドの長期使用で皮膚が薄くなって云々かんぬんとお話するも、しげしげと観察して皮膚が薄くなってもこうはならないと。
胸から背中、首、腕の写真を撮りながらこれは後天性アトピー性皮膚炎です。
元から因子はあったものの一連のがん治療で発症した可能性がありますとのことで副作用ではないそうな。
より強いステロイドの塗り薬とルパフィン錠を処方してくれました。
なんともトホホな結果でしたが、髪が生えてきてるとフォローしてくれました。