小さなクリニックの開業医の妻です。

子供が手を離れて、経費削減や繰り上げ返済のためにほぼフル勤務しています。





大学二年生の 我が家の長女。
東京世田谷区在住、一人暮らし。
大学から徒歩5分くらいの築15年のヘーベルハウスの4階建てアパートの2階1Kに一人暮らし。

医者の娘っていうと、よく想像されがちなのが、
セキュリティ万全の築浅マンション1LDKとかに住んで親からお小遣いもらっています、みたいなの、かな?
ブランド服とハイブランドバックで大学通ってます、みたいなの、かな⁇


イマジネーションはすごい。
でも実際は、
賃料はごく普通で、オートロックはある。他は違う。
大学に近いところを借りれたのはすごく幸運でした。

我が娘、今どきにありがちな、お洒落な大学生なことは間違いない。

でも、週2でコンビニバイトしてる。
入れ替わりの激しいコンビニで続けていけている。
洋服も欲しいけれど、それより押しに貢ぎたい、どっちかというとオタク気質。
押しは、ジャニーズ、押し歴7年、とあるグループ一途であります。

仕送りは、賃料の他には、食費  光熱費  スマホ代で併せて5万。
最近は光熱費の負担が増えたのでプラス5000円。そろそろさらに5000円上乗せ必要かなぁとか考えています。
学業に関するものは親が都度負担。 
医療機関にかかるときも、別途渡す。

それらから、実際の生活は
節約しながらやっていける程度。
今の大学生の平均仕送りよりは少し多いみたい。

サークルは入っていない。
幼少期から習っていた、でも受験で中断していたバレエを再開した。
とはいっても、社会人クラスなので、趣味程度で細く長く続けたいとのこと。

通学カバンは、私が入学お祝いに送ったサマンサタバサ。
遊びに行くショルダーバッグとお財布は、それぞれ父親と兄からの大学入学祝いのもの、こちらもサマンサタバサ。

私が使わないからあげた真っ赤のセリーヌのラゲージのショルダーバッグがあったりしますが、
『パパ活してると思われるから友達と遊ぶときは持っていかない』だそう。
もちろん、SNSに映し込んだりしません。


そんな娘、
大学では、父親が医師だとは言わないことにしている。

息子も言っていないらしい。

理由は、

『いろいろ、誤解されるから』

高校まで、医師の子供ということで苦労することもそれなりにあった様子。
さりげなく言う言葉が、医師の子供が言うと嫌みとか自慢に捉えられてしまったこと何度もあるという。
だから、会話にすごく気を遣うのだそう。
医師の子供という特性は、名前を覚えるのと同じくらいのスピードで知られるらしい。
自分から言ったことなくてもね、狭い地元では、どこかで誰かとつながってしまうから。
これは私も凄く分かる。

でも、ひとりの友達に親が医者だとばれたと 最近 話していた。
『実家は自営』と『お母さんが看護師』と別々に会話の中で話した事があったらしい。
そうしたところ、とある日に『お父さんお医者さんでしょ?』と聞かれたという。


私が思うには、


子供は親を選べないわけでありまして、
親のことをどう思っても、親にはそれを非難するということはできない。
ナイショにするも、離れる人生を選ぶのも、親元にかえってくるのも、
好きにすれば良い。

親は、親になれただけで充分に楽しくて幸せなわけで。


ただ、
それなりに『幸せだな』と思える人生であってほしいなぁと、それだけをいつも願っているのでした。