小さなクリニック開業医の妻です。
子供が手を離れて、経費削減や繰り上げ返済のためにほぼフル勤務しています。
我がクリニックは院外処方、門前薬局があります。開業当時は、門前調剤薬局のいわば全盛期でした。
クリニックと調剤薬局の距離感
我がクリニックも開院時、すんなりと薬局が決まりました。5店舗ほどを経営する個人事業主の薬剤師のHさん。事業拡大展開中でした。薬剤師さんって、親も薬剤師、子供も薬剤師、という人がとても多いです。Hさんのところも例外にあらず、いとこさんまで薬剤師さん夫婦でした。親族経営的で。
門前調剤と横のクリニック、昔は規制がたくさんありました。血縁関係であってはならない、とか、土地は同じ人のものであってはならない、とか。規制緩和で今はもっと緩いようです。
開院から5年目くらいで、調剤薬局の経営者が変更になりました。職員さんそのままで、事業の売却、10店舗経営の方に譲渡され、以後つつがなくすんでおります。
クリニックの経営者と薬局の経営者の距離感はどうかというと…それぞれです。アタリマエカ
私が知っている とあるクリニックは、毎月薬局から医院にケーキの差し入れがあります。経営者同士が毎月お食事をして親睦を深めています。
これは密で薬局側がとても気を遣っているパターン。
私たちのところは、前も今も、お中元と歳暮のやりとりのみ。
調剤薬局は、薬価の値下げとか薬価差益の減少とか、保険的に厳しくなる環境に加えて、大手量販店の調剤部門への拡大があって、厳しくなるばかりのようです、医院以上に。
厚意と厚かましさ 字は同じだったりしますが
門前調剤とは、まあ少なくとも悪くない関係を築きたいのはお互い山々でそのためにちょっとした気遣いもあります。お互いの親睦兼職員さんの福利厚生の一環として受診時窓口費用を経営者側の負担にしたりすることがよくあります。つまり、どちらも職員さんは、無料で診察を受けて無料で薬を貰う。とても助かりますね。経営側はその分負担増えますが、まあ、たいした金額ではないでしょ、と思って始めました。
経営者としての 厚意 です。
ところがところが、うちの職員さん、とてもよく、しばしば、頻回に、診察を受けること受けること…。薬局さん側はそうでもないのですが、うちのスタッフ、なかなか凄いです。
図々しい人だと、皮膚科や眼科で貰っている薬をうちの内科で出してくれというわけです。全ての薬代、タダにしてし貰おうとするわけです。厚かましいったらないわ。
はじめの頃、まさかそんなことをするとは思わなくて、「え?どうしよう?」から始まりましたが、私が嫁から姑に変わったあたりから、そのあたりはセーブさせてもらいました。(またひとつ、ルールが増えましたね)
「専門外お断り」と。アタリマエデスネズウズアスシスギル
Hさんの調剤薬局さん撤退の理由は、「人件費による赤字のため、事業縮小」でした。
最初の一つ目の店舗だけにして、他を全て撤退、ということでした。
それを聞いて、厳しさに驚き、明日は我が身とちょっと・かなり身震いしました。
(後日、薬の問屋さん方面からの情報で、人件費だけでなくて、莫大な趣味への投資による借金とコロナによる受診控えと量販店の台頭等の様々な理由によることがわかりちょっとホッとしましたが)
薬局さんの厳しい環境を目の当たりにして、うちのスタッフの乱行 が迷惑をかけたことも一因のように思えてなりませんでした。(ほぼ毎日、誰かしら無料の薬を貰っていましたからね)
だから、新しく入る薬局には、窓口負担についての便宜はやめることにしました。
また変わったら気分良くないですからね。
予想されたスタッフの反応
職員さんには、Hさんから撤退について聞いた翌日、「赤字による撤退」と「それによる窓口負担軽減策の撤廃」を伝えました。そうしたところ、その後にぼそっと聞こえた最初の一言。
「しまったぁ、昨日のうちにくすりもらっとけばよかったぁ、昨日忙しくて忘れてたんだよね、損した」
だと。
散々、金銭的に援助してもらっていたところが「赤字撤退」と聞いて、最初にそれいう?
一言くらい言えないかなあ、「ありがたかったです」とか。
「負担をかけていたなぁ、悪かったなぁ」とか。
私たち経営側がスタッフの人に与える「働く人への思い」なんて、ホントに届かずに、当たり前と受け止めるんですよね。
ホントむかつく😡
そんなこんなで、今に至ります。
いろいろ昔を思い返してブログにしていると、思いますね。
姑は 一日にして成らず
あはっ
これからどこまで成長を遂げるのか、私の姑的立場。
グチグチ 愚痴りながら、繰り上げ返済夢見て、仕事邁進いたします‼