私は前職のボスによくこう怒られました。

「アリバイ工作的仕事ばかりしてるんじゃない」

このアリバイ工作的仕事。という意味は、あとづけで何かをする行為全てをさしていた。

自分の仕事の進め方のなかで、どうしても避けて通りたいものがある。
やっかいな作業。と思いがちなもの。

それは必ずしもとおらなければならないものではなく、でも組織立って何かを運営している以上、適切なタイミングで情報共有をしたり、報告、相談をすることが大事。
でも意外とこの作業が面倒くさかったりする。
でも心の中では、この作業をやっていないことがいつまでもくすぶる。
ある程度仕事が進んだところで、やっぱこのこと報告、相談、情報共有しといたほうがいいよな。
と自己判断ですると...こういう指摘をうけたものだ。

仕事をまかされればまかされるほど、自分にとってのボスはそれを黙って見守るものだ。それに甘えて報告、相談を怠ると、こういった事態におちいる。
現場を担当しているときこそ、この「アリバイ工作的仕事」という意味が理解できないでいたけれども、今沢山のスタッフを抱え、それぞれの仕事の進め方をみていると、明らかに「アリバイ工作的仕事」をしている人が多いことに気がつく。

実際にこのことが業績にとってどう影響するか?とか、組織的にどう影響するか?とかは関係はない。

でも個人の成長においては、この「アリバイ工作的仕事」をやる人はそれ自体意外と時間を無駄に使っていることがわかる。
やっかいなものだから避けて通る。
そのマインドがすでに効率よく仕事を進めていることにはなっていないのだ。

その昔、こういう指摘をうけたことを、いまさらながら妙に納得している私がいる。