真夏日寸前の「立冬」の日に比べれば、幾分気温も下がってきました。
それでもやっぱり初冬の気温ではありません。
昼前から少し風が出てきています。
クヌギやハゼや、早く黄葉したイチョウなどが風に揺られて舞い落ちています。
イチョウやカエデ類は色づき落葉しても、どの葉もほとんど同じ色ですが、
柿の落ち葉だけは、紅や朱色や臙脂など様々な色が混じっていて、一枚も同じものがありません。
落ち葉の中でも特徴があるからなのでしょうか、
先人たちは、わざわざ「柿落葉・かきおちば」という季語を作ってしまったようです。
生りすぎて冬鳥たちも食傷気味なのか、あまり啄ばみにはきません
「柿紅葉」といい「柿落葉」といい、先人たちはきれいな言葉を残してくれました。
これも日本に四季があり、自然を敬い、自然とともに暮らしてきた生活の中から生まれてきたんだろうなあと思います。
柴北川流域には、そんな自然がまだ沢山残っています。
霜が降りるころまでは、もう少し時間があります。
柴北川両岸の山々が、春の山桜のころと同じくらい美しくなる季節はこれからです。
たった一枚の葉っぱからでも、自然の素晴らしさや奥深さを感じとれる人でありたいなあと、
青臭い思いを心の片隅にいっつも持っていたいオッサンです。
ユズが色づいてきました。
ツルウメモドキも弾けています