高杉晋作の話
長州のお侍で
居所が定まらなくて
転々として
いくつか名前を
使ってるけど
本名は高杉晋作。
お願いします
探してください 。
ご関係は?と聞かれて・・・
聞かないで下さい
私が頼んだことも秘密に
探してくれるだけでいいんです。
と、べんり屋に来たおふじ。
隼太:どう?高杉晋作
がま八:ぜんぜん、そっちは
隼太:ダメ
がま八:聞くところによると
なんか奴は随分金使いがあらいらしいな
隼太:女に稼がせてるっていう噂だぜ
がま八:やり手だねえ
瓢斎:甲賀の夢次郎か
お喋:まやかしのじゅつを使う甲賀忍者ですよ
がま八:まるでばけもんだぜ奴は
善九:ああ、甲賀の仲間でさえも気味悪がって近寄らないとか
隼太:夢次郎は確か安政の大獄の時に井伊の命令で学者狩りをしていますよ
瓢斎:まあどうせ誰かのさし金だろうな
頭:お喋、そいつは誰を狙っていた
お喋:高杉晋作
隼太:どうした
高杉:何者だきさま
隼太:俺はただのべんり屋さ
高杉:いや、お前はただの商人じゃない
隼太:考えすぎだよ
高杉:本当に頼まれたのか三浦屋のおふじに
隼太:行けばわかるさ。行かないのか
隼太:行ってやれよ。おい
隼太:夜分にすいませんべんり屋の者ですが
おふじ:見つかったんですか高杉
隼太:ああですがここに戻る気はないような
でまあ嫌がるものを首に縄つけて連れてくるわけにもいかないんで。では。
おふじ:ちょちょっと。高杉どこにいるんです
隼太:いや・・・
おふじ:教えてください
隼太:知らないほうが・・・
おふじ:このままじゃ済まないんですよ
隼太:あの人なんなんですかおかみさんの。お二人はどういう間柄なんです。世間じゃいろいろと噂されてますよ、金や女で
おふじ:そんな人じゃありませんあの人。
あの人と知り合ったのはね、亭主の四十九日の日だったの。
法要が済んでお客さんもてなしてたらあの人その中にまぎれこんで酒料理勝手にやってたのよ。どなたですかって聞いたらすまんていきなり両手をついて
ずっと何も食べてなかったもんだからいい匂いにつられてついつい入り込んじゃったって
とっても素直に謝るもんだから
隼太:それからですか
おふじ:それからよ
隼太:ああ
おふじ:高杉の居所どうしてもだめ?
❤︎幕末編、黒ちゃん出演回🧡
③女は二度燃える (放送日:1985年10月21日)
④私が愛したカゲキ派 (放送日:1985年10月28日)
⑧殺しの鈴は闇に鳴る (放送日:1985年11月25日)
⑫サムライ、荒野の落日 (放送日:12月23日)