「正伝白湯文字巫伝経眞品」には、「薬師は驚き如来。観世音は歌ふ菩薩。地蔵は浮され給へ」とあって、地蔵菩薩がお持ちの死出の旅路に於ける功徳を説いている。地蔵菩薩には、「浮かばれる功徳」「動く(移動)する功徳」が具わっているのである。特にお地蔵様は、幼な子を導くお徳がある。嬰児・嬰女の慰霊供養には応験がある。

一つ言うと、「嬰児の安鎮靈符」を謹製し、ミルクをお供えするとよい。ミルクは「スル」と言って施餓鬼供養で使ったりするし、聖ターラでもお供えしたりする。

 

地蔵菩薩は特に悪趣に堕ちた者の救い主です。とりわけ地獄の衆人を救うのです。

地蔵尊は地獄の冥官、中有35日(五七日)の炎羅王の「閻魔大王(えんま)」でもある。

 

地獄六趣の救いの佛眞、嬰児の救いの尊、それがお地蔵さんですが、路傍(道ばた)に

石仏がおまつりされています。六地蔵というのもよくありますね。今の人はあれは唯の石仏だと思うのでしょうが、霊的な次元では大いに所以あることです。ですから佛眞の法門の者は、道ばたの地蔵石仏などは拝するべきです。眞言は「オン カカカ ビサンマエイ ソワカ」です。この「カカカ」が地蔵尊の種字です。その「カ」が3つ並んでいる。三悪趣(地獄・餓鬼・畜生)に対応する三つです。