ババは夜中ずっと起きていて、村の道を歩き回る習慣がありました。村中が眠っている時、ババは起きていました。真夜中、道を歩いては犬と会話をし、それからドワルカマイへ帰ったのです。村中が起きている時、ババは寝ていました。普通とはちょっと逆です。ある夜、泥酔した男がババを大きな棒で殴ろうとやって来ました。男は壁の下に隠れ、ババが歩いてきたら頭を叩き割って、殴り殺そうと考えていました。この男はシルディー村でヒンズー教徒とイスラム教徒の間に恐怖心をかき立てていた人物でした。その男が殴りにくるとババはじっと彼を見つめ、その目の中を覗き込みました。「本当にわしを殴るつもりか。何故わしを殴るのかね。何故私を殺そうとするのかね。わしはいったい君に何をしたというのだね」すると男はババの目の中にイスラム教のモスクとヒンズー教の寺院を見たのです。ババが彼に与えたダルシャンでした。男は棒を投げ捨て、ババの目を見つめ続けました。ババの顔はそれほど神々しいエネルギーに満ち溢れてていたのです。そして男はババの足元にひれ伏しました。翌朝、ババは自分はイスラム教でもなければヒンズー教でもない、その全てだ、と言ったのです