夢 | ミモザの木の下で…

ミモザの木の下で…

猫のピィ、新しく家族になったナギ。
そして今は空で暮らす猫のフウタとケントのこと…。
それから海の近くに住む我が家の日常をのんびり綴っています。



ケントの夢を見た




でもケントは出てこない。



出てきたのは私の両親、弟(?か、私の長男)、

そして私。



なんか昔の街並みの

昔のお店に

長い串に刺さったお菓子みたいなものが売っていて

その店に立ち寄った私たちが


「これ、ケントが好きそうだよね」などと言いながら買おうとしている。


でも、

夢の中でもケントはやっぱり亡くなっていて


その串に刺さった長いお菓子を買って店を出ようと歩き出しながら


「食べさせてあげたかった」


「なんでも好きなものを食べさせてあげればよかった」


と、そう言って泣いている




そんな夢。




「もっともっと可愛がってあげればよかった」


「逢えなくなってからこんなこと思うなんて…」



夢の中で

たくさんたくさん泣いていた。






目が覚めた時、

現実でも私は泣いていて


ベッドの中で

寂しくて恋しくて

しばらく泣いた。




ケントは16歳で逝った。

命の灯が静かに消えるように。


生き抜いた

そう思った。


認知症になり、

寝たきりになり、

最期は眠ったまま

静かに、穏やかに。



だから

後悔はあるけれど

7歳で逝ってしまったフウタの時よりは

きちんと…

きちんとした心で

見送ることができたと

そう思っていた。



でも泣きながら目覚めて

改めて思った。



どんな子でも

どんな最期でも

消えない後悔はやっぱりあるのだと。



もっとああしてあげれば

もっとこうしていたら


もっともっと。





だから今は

今、側にいてくれている愛おしい子たちに

たくさんの想いを伝えようと。


すべては

永遠では

ないのだから。







泣きながら目覚めたあとすぐ


ホームセンターに行った。



長い串に刺さったお菓子みたいなものはなかったから


ケントの好きそうな

超ロングなビーフジャーキーを買ってきた。





喜んでくれたらうれしいな。