2024/8/21
私の住む地域では、
ようやく朝、エアコンを入れないで
済むようになってきた。
それでも日中はまだまだ、
とんでもない暑さになる。
冬が過ぎ、
春が来たと思っていたら、
いつの間にか長雨で、
いつ梅雨に入り
明けたのかもわからずに
突然の「猛暑」である。
季節のメリハリが感じられない。
冬も暖かで以前ほど寒くはなく、
秋もいつまでも暑い。
いずれ日本の気候は、
「なんとなく春」
「夏」
「なんとなく秋」
「これって冬?」
になってしまうのではないか。
と三谷幸喜はコラムに書いていた。
暑さに加えこの夏は、
パリオリンピックが行われた。
報道は、毎日
「最高気温」と「オリンピック」
の話題ばかりであった。
なんだかこれにも、
うんざりしてしまい落ち着かない
日々を過ごしていた。
このオリンピック開催期間、
元数学教師の妻は、
毎晩深夜のオリンピック観戦。
閉会式を迎えると
何だか明日から、つまらなくなった
と話をしていたが、
私はその逆で
ようやく穏やかな日々が戻ってきたと
安堵したくらいである。
この夏、あらためて
今の私にとって、
自分がつくりだす生活のリズムが、
心地良い日々を過ごすことができる
ポイントであることに気づいた。
もともと惰弱な性格から、
リズムが狂いだすと
身も心もだらしなくなり、
ダラダラと
無駄な時間を過ごしてしまう。
それを防ぐためには、
日々のゆるがない習慣が必要だった。
早起きをして、
煎れたての珈琲をすすりながら、
日記をつけ、
新聞を読み
スクラッチづくりをする。
食事は暴飲暴食を避け、
腹8分目に抑えて摂る。
家事も(トイレ、風呂、
洗面台、玄関等の掃除と草むしり
そして、朝と昼の食事づくり)
一つひとつ丁寧にこなす。
読書も午前中に90分間はとる。
趣味のウクレレの練習は、
随分長く何年も続いている。
夕方は、いつものコースを
ジョギングするようにゆっくり走る。
その後は、少し熱めの風呂に入って
一日を振りかえる。
就寝時は、深い呼吸を意識しながら
簡単なストレッチをしてから床に入る。
これが私の「毎日の習慣」である。
この習慣は、もはや退職後の
自分にとっての仕事である。
その一つひとつが
生活にリズムを生み出し、
心地良い日常に繋がっていく。
しあわせとは、
他人や社会から与えられるもの
ばかりではなく、
自分自身で生み出し、
日々習慣で育てていくものも
そのひとつなのかもしれない。
剪定をしたばかりの
スッキリした庭の片隅にユリが咲いた。
真っ白な可憐な花弁である。
眺めていると少しだけ猛暑を忘れて、
爽やかな清々しい気持ちにさせてくれる。