2024/3/15
孫が生まれて、もう少しで３か月が
過ぎようとしている。
予定日よりも
3週間も早く生まれてきたので
元気に育つのか心配をしていたが、
ようやく最近になって
「あー」や「うー」などの
母音に近い声を
出せるようになってきた。
眼の焦点も合ってきて、
部屋のあちこちへ
目をキョロキョロ動かしている。
目が合うと笑顔も見せてくれる。
いま孫の脳は、日々もの凄い勢いで
発達をしてきているのだろう。
その成長ぶりは毎日見ていると
気が付かなくても、
私のように数日見ないでいると
驚くほど人間らしくなってきているのだ。
先日、ビールが無いので
近くのスーパーに行った。
そのついでに
色々と買い物をしていると、
知り合いと出会い、
つい長話になってしまった。
帰り道、
ビールを買いに行ったはずなのに
そのビールを買って無いことに気づいた。
悲しいことにかなり、
脳の老化が進んできたようである。
まあそれでも老いに抗うことなく、
日々粛々と暮らしてゆきたい。
元数学教師の妻に伝えると、
さも日常茶飯事であるかのように、
全くの塩対応である。
もうすでに夫のボケに対しての
免疫が備わっている。
最近読んだ本に、
人間以外の命あるものの生きる目的は、
生きることそれ自体が目的である
と述べていた。
花は根を下ろしたその場所で
生きている。
もっと肥沃な土地なら、
もっと日当たりが良かったら、
より美しく咲けるなんてない。
その置かれた場所で
懸命に生きているだけで
十分に目的は達成できている。
しかし我々は、
現代社会のしくみが
どんどん複雑になり、
利便性がどんどん増し、
物があふれ、
そうでないと満足しなくなって
しまっているような気がする。
生まれたての孫が
これからどんなふうに
成長していくのか、
そっとその様子を近くで
眺めていくことができたら
幸せこの上ないことである。