2024/2/2
今日は、冬にしては驚くほど暖かく
雲一つない快晴であった。
日が暮れるとさすがに気温は下がり
凍てつくような寒さにはなったが、
澄んだ夜空に月が輝いて見えた。
宇宙航空研究開発機構JAXA
無人探査機「スリム」が
先週、月面着陸に成功した。
しかも、
目標地点からわずか55mずれただけの
高精度技術のピンポイント着陸であった。
日本初の月面着陸である。
月までの距離は約38万キロ。
新幹線でも線路があればだが、
2ケ月走り続けないと届かない距離。
ちなみに私のロードバイクであれば、
気力と体力と途中コンビニがあったとして
2年間不眠不休で走り続けなければ
到着できない程の距離である。
奇跡的な技術の進歩である。
この着陸が成功したのもおそらく、
昨年春に日本の
宇宙ベンチャー「ispace」
月面着陸(残念ながら失敗)の挑戦で
得たデータがあったからかもしれない。
人類は、果てしない夢を実現していく為に
絶え間ない努力と失敗を繰り返し
少しずつ進歩していっている
ということが、このような報道に
触れるたびに感じることができる。
「われわれの目的は成功ではなく、
失敗にたゆまず進むことである」
(宝島の作者スティーブンソン)
ということばが、この記事にあわせて
紹介されていた。
失敗をすることから学び
さらに挑戦を続けていく。
私たちにしても日々の生活は、
小さな失敗や間違いを繰り返し、
その中にも小さな喜びを見いだしながら
一歩一歩地道に歩みを進めている。
人生で起こることすべてに
意味があるのである。
一日を振り返り、
与えられた出来事のなかに
喜びを少しでも感じることができれば、
こんなに幸せなことはない。
生まれたばかりの孫を抱いて
寝顔を覗いていると
癒された気持ちになる。
もしかしたら、こんな爺さんにも
幸せホルモン、オキシトシンが
分泌されているのかもしれない。
生まれたばかりで何も言わず、
静かに寝息を立てているだけの
幼子だけど
生きる勇気を与えてもらっている。
今夜は、穏やかな心で
床につけそうである。