阪神大震災とカンタンマップ | 地図とタブレットを仕事に活かす!|あっとクリエーション株式会社

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阪神大震災から数日後、当時建設コンサルの社員だったわたしは
会社からの指示で、復旧支援のために神戸に入りました。

神戸元町にある建設省のビルに寝泊まりして、
日夜、調査のために被災した神戸の街を歩き回っていました。

今でも思い出すと、当時の無知さや未熟さを恥ずかしく思います。
情けなくも思ったりもします。

とはいえ、それはわたし自身だけの問題ではなく、
当時は誰も何をどうしたら良いのか?わからなかったのも事実。

でも、いろいろムダなことをやっていた感は、今も残念に思うわけで。


ホントに支援の役に立ったのか?との疑問も残りはしましたが、
この経験は今もわたしの中には生きていて、原動力にもなっています。


その時の想いがずっと忘れられず、、、

こんなオレでも、何か役に立てないか?
あの時の経験を、何か活かせないか?



そんな想いをようやくカタチに出来たもののひとつが、

カンタンマップ for iPad」であったりします。


震災当時、ケータイなし、パソコンなし、デジカメなし、
インターネットなし、GISなし、GPSなしの状況での現地調査。

調査結果を紙地図に手書きして、建設省の事務所に戻っては
地図をつなぎあわせて、調査結果を清書し直す。

写真もフィルムカメラなので、現像の必要があるが、
神戸のカメラ屋さんは被災しているので、大阪で現像してまた戻る。

調査結果をまとめ上げる頃には、また大規模な余震が起こって
もう一度調査に出るみたいな日々でした。


建設業界に携わり、かつITが好きな自分が、この経験を活かしたい!

カンタンマップ for iPad」。「カンタンマップ for iPhone」。


きっと、こんな時に少しは役に立てるものには仕上がったと思いますが、

如何せん、わたしの影響力がないために、
まだまだ必要な方々に知って頂けていない。


不必要なら自己満足で仕方がないけど、、、

必要と思ってくれる方がいるのに、そういう方にアプローチ出来ていない
当社の影響力・営業力の弱さが歯がゆいばかりです(恥)。


ちなみに、災害時しか使えないシステムは、いざという時に使えないので、
それも踏まえて、日々の業務で使える仕組みにしたのも、
これまでの経験によるものです。


災害は起こらないことが何より良いことですが、
東京直下型や東海・東南海地震なども、いつか起こると言われています。

その時までには、もうひとつわたしがヤラねばならないことがあります。

でないと、同じ想いをしてしまう人が
出てきてしまうかも知れませんからね。


東北では他社さんの仕組みを使って、似たようなことは行われたとのこと。
でも、それもホンの一部だったと聞いています。


阪神大震災での経験は、今のわたしにとって、原点となっています。

まだまだやらねばなりません。頑張るで。