ナルトです

Boa tarde ! こんにちは🌱
ボアタルジ




ブラジル生まれ、ブラジル育ち
日系3世ブラジル人黒木ナルトです。




日本語ができないというのに、
演歌歌手になれると信じて
日本にやってきた21歳でございます。



今日も日本語、絶賛お勉強…です。




もっと日本の魂を知るために
今日も名作の読解に挑戦しています。




どうぞお付き合いください。





今日はこんな作品です。





い逃げ
「泣菫詩抄」より
薄田泣菫/すすきだきゅうきん



お山の猿はおどけもの、

今日も今日とて店へ來て、

胡桃を五つ食べた上、

背廣の服の隱しから、

銀貨を一つ取り出して、

釣錢はいらぬと、上町の

旦那のまねをしてゐたが、

銀貨は贋の人だまし、

お釣錢のあらう筈がない、

おふざけでないと言つたれば、

帽子を脱ぬいで、二度三度

お詫び申すといふうちに、

背廣の服のやぶれから

尻尾を出して逃げちやつた。










薄田泣菫は明治10年(1877年)岡山県生まれ
詩人、随筆家
大阪毎日新聞の学芸部長をされていたので、多くの文学関係者と付き合いがあったそうです。




今回ご紹介の「泣菫詩抄」も、大阪毎日新聞社から発行されていて、18編の詩が掲載されたひとつが、この作品です。





日本の昔の文学をいろいろ勉強音読していますが、
この薄田泣菫さんの作品って…

なんだか、今まで読んできた表現とは、
ぜんぜんちがって、おもしろいです。




猿が、どうして、こうなって、
こんな物語になるのか…

発想がなんともいえなく楽しい作品。


また、薄田泣菫さん、勉強してみよう。




日本語って、ステキだね👍





さぁー
今日も一日
太陽スマイルでやりきります😊