ナルトです

Boa tarde ! こんにちは🌱
ボアタルジ




ハイ、ブラジル生まれ、ブラジル育ち
日系三世ブラジル人黒木ナルトです




まったくほとんど日本語ができなくて
3年半前に来日し、大波、小波ありながらも



一心不乱に勉強した日本語
(いっしんふらん…勉強したよー)




日本の魂を知るために
今日も名作の読解に挑戦しています




どうぞお付き合いください





今日はこんな作品です、





小さき者へ
有島武郎/ありしま たけお



お前たちが大きくなって、一人前の人間に育ち上った時、――その時までお前たちのパパは生きているかいないか、それは分らない事だが――父の書き残したものを繰拡げて見る機会があるだろうと思う。その時この小さな書き物もお前たちの眼の前に現われ出るだろう。時はどんどん移って行く。お前たちの父なる私がその時お前たちにどう映るか、それは想像も出来ない事だ。







恐らく私が今ここで、過ぎ去ろうとする時代を嗤

い憐れんでいるように、お前たちも私の古臭い心持を嗤い憐れむのかも知れない。私はお前たちの為めにそうあらんことを祈っている。お前たちは遠慮なく私を踏台にして、高い遠い所に私を乗り越えて進まなければ間違っているのだ。然しながらお前たちをどんなに深く愛したものがこの世にいるか、或はいたかという事実は、永久にお前たちに必要なものだと私は思うのだ。








有島武郎は明治11年(1878年)東京生まれ
小説家
志賀直哉、武者小路実篤たちと雑誌「白樺」を創刊
童話なども残してます





日本語の音読をいろいろと勉強中ですが、この作品は母を亡くした子どもたちに残した手記です




残された幼い子どもたちの将来を思う父の言葉に…






先日、ブラジルに住む大事な人を亡くしたボクに、
とってもささった作品で、とっても共感しました






子どもたちのうちの一人は、後に俳優となって、映画やドラマ、舞台で活躍されたそうです



日本語って、ステキだね





さぁー
今日も一日
太陽スマイルでやりきります😊