東銀座に堂々とそびえる白亜の建物、歌舞伎座。
その一階に、こじんまりとした神社が鎮座しているのをご存知でしょうか。
芝居の大入りや安全を祈願して建てられたこちらは、歌舞伎稲荷神社です。
実は以前にも、こちらのブログでご紹介しています。
https://ameblo.jp/kuroki-mitsu/entry-12244702542.html
<節分と歌舞伎稲荷神社と絶品卵サンド>
稲荷神社と名がつくところは、すべからくご祭神が宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)です。
天照大御神の弟神である、建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)の娘神になります。
穀物の神様なんですが、商売繁盛とか必勝祈願などのご利益あがるとして祀られていることが多いです。
そういったご利益もあるかもしれませんが、基本は日々の糧、ひいては豊かな実りをつかさどり神様になります。
また、以前からお伝えしているとおり、神社というのは「自分だけの幸福」を祈願する場所ではありません。ご挨拶と日々の感謝、そして「目標の宣誓」をおこなうところです。
まずは、自分がどこの誰かを告げ、生きていられることに感謝の念を捧げましょ。
その上で成りたい自分に向かってがんばることを「宣言」してください。
その想いが真摯で誠実なものならば、神様は援護射撃してくれるかもしれません。
さて、そんな歌舞伎稲荷神社と通りを挟んで向かい側に、小粋な稲荷寿司屋さんがあります。
それが白金(ぷらちな)やさんです。
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13157306/
趣きのある店内は明るく、日本の伝統芸能を影で支えてきた品格を感じます。
こちらでは一口稲荷寿司を販売しています。パッケージからして、お洒落です。
こちらがその、稲荷寿司です。
写真ではわかりづらいかもですが、ひとつ大体女性の指二本分くらいの大きさになります。
ただ、食べてみるとわかりますが、かなりご飯がぎゅーっと詰まっています。
どこにまぎれているのか見た目ではわかりませんが、食べてみるとしっかり味がついているんですね。
胡桃の香ばしい存在感、山椒の清涼感、紅しょうがのぴりりとした刺激などなど、バリエーション豊かに楽しめます。
所見では「こんな量おやつ程度だろう」と思ってしまいますが、実際に食べたら立派にランチです。むしろお腹いっぱいになって食べ切れませんでした。
なぜ、この稲荷寿司は焼き目がついているのでしょうか。
それは「焼くが美味くなる」=「役が上手くなる」と掛けているからです。
「縁起(演技)がよい差し入れ」で、しかも歌舞伎役者が化粧を落とさず一口で食べられる差し入れとして、今も昔も人気の逸品になります。
大変美味しいので、歌舞伎鑑賞のお供に購入してもよいかもしれませんね
伝統芸能を支える社を参拝したあとは、伝統芸能の役者を支えるご馳走を賞味してみてはいかがでしょうか?(>▽<)
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黒木 蜜(くろき みつ)HP:http://mitsu.work/
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