無駄なものはないーー | くろいぬケンネルぶろぐ
安保です。
本質を見抜く力を養いたい。
「無駄なことはない」というのは、「角度を変えればどんなものでも」という言葉に続きます。

僕、理学部物理学科卒なんです。
だからなのか、入団当初は池谷さんによく「思考が理系だから」と言われていました。
卒業研究は宇宙物理実験室でやってた、測定に必要なx線検査機が正常に動作するかを地上で実験するために必要な実験機の作成という、地味な研究でした。

先輩のおかげでJAXAの研究室でも実験やらせてもらって、帰りにラーメン奢ってもらいました。

物理学科に行ったのも、宇宙物理学を学びたかったんです。

でも、今は演劇やってます。
せっかく覚えた数式は全部忘れました。
記憶にあるのは、幾つかの授業の風景と、同期と、研究室で数分ごとに超低温の物質を検温したこと、喫煙所で同じ研究室の新井君と話したこと、彼はそのあと、どこかの研究室に配属されて、あー、そういえば、重力の研究をしてる友達もいたわー、一緒に同じ研究室に入って院に行った林くんはまだ同じ研究室にいるのかなあー、NSCに行ったやつもいたわー、あーどんどん思い出してきたー。みんな、元気かなー。

基礎科学は、ものごとの真理を獲得するためのものだとしたら、学生のときに、志だけは今とおなじくらい高かったけど、演劇部には入っちゃいましたから。

なんでこんなことを書いたかと言うと、
同期の1人から結婚の報告もらったから、いろんなことを思い出してしまったのでした。もー、9年くらい前かー。

贅沢で、無駄で、最高に、楽しい、4年間でした。
{518BEE55-7532-4471-92E7-C06CDD1E2384:01}

写真は、同じ演劇部だったしゅんぞう。
今はもう都内を離れてて、こないだたまたま渋谷で偶然会った。
4年間ずーと、芝居を一緒に作ってましたー