こんにちは!黒井ゐぬです
全国的に桜も満開の地域が広がって参りましたね
今日、3月27日は桜の日だそうですね
皆様はお花見のご予定はごさいますでしょうか?
ということで本日は、桜の印象がちょっと変わってしまいそうな本をご紹介したいと思います
桜の森の満開の下/坂口安吾(岩波文庫)
あらすじ
桜の森の満開の下は怖ろしい。妖しいばかりに美しい残酷な女は搔き消えて花びらとなり、冷たい虚空がはりつめているばかり――。
感想
こちらの作品では、桜は美しさを愛でる春の花として書かれておらず、“人を狂わせ、幻を見せる怖ろしい花”として書かれています。私がこちらの作品を知ったのは、「BLEACH」の原作者・久保帯人先生がキャラクター原案でアニメ化されていたのを、偶然見たのがきっかけでした。
本作の冒頭部に、このような一文があります。
確かに、桜といえば花見などで大人数で楽しむイメージが強く、一人でじっくりと見たことは無かったと思います。
春に一瞬だけ美しく咲く桜。その美しい情景に、たった一人で向き合ったとき、今まで感じたことのない“桜の別の顔”を、見ることができるかも知れましんね。
こちらの作品にご興味を持たれた方は、是非とも自己責任でお一人で桜の下で読書してみてくださいませ
くれぐれも、桜の妖しさにはご注意を……
それでは、よい読書日和を
黒井ゐぬ