年始早々に、映画、はずしてしまいました。

昨年末、『アリー/スター誕生』を観まして、日本的に(世界的に?)売りはレディガガなのだろうけど(原題はスター誕生なのに、ガガの役名«アリー»をつけるあたりが)、個人的には圧倒的なガガの歌唱力に感涙しつつも(何度も泣いた)、ブラッドリー・クーパーの演技に感服したわけです。

そこで他のブラッドリーも観たい❤と思ってたところ、たまたまAmazonプライムで出ていたので、『二つ星の料理人』というのを観たのです。

はぁ〜

ブラッドリー・クーパーがイケメンってことと繊細な演技するってこと以外、全く何もない映画でした。はずした。完全にはずした。はずしまくった。

ちぇーーーー

それに、料理系映画は基本的に好きなのに美味しそうに見えないってどーゆーこと?!『タンポポ』観てみろってんだ!

ま、私にとってかすらなかった映画のことはさておき、スター誕生のほうですが、ホント、ホントに、すげーーーー!!!の連続でした。

アメリカの人材力ってすごいなって(笑)

レディガガの歌は初期?の頃の数曲しか聴いたことがなかったのだけど(同じフレーズを何度も繰り返すような曲)、こんなに歌が上手な人間がいるのかってくらい驚き、感激、感動。魂を揺さぶられる圧倒的な声と自在にそれを操る歌唱力。いやはや、すごいな。有無を云わさぬものがあるなと。(あんまり凄いので、70になる母にも映画館で観たほうがいい!と薦めました)

にしても、ブラッドリー・クーパーも歌うまくて驚きました。映画館をでて、一言目に「俳優さんなのにすごいね…」と素朴過ぎる感想を呟いてしまいました。

私は映画の下調べを基本的にしないので(予告編もあまり観ない)、どっかで予告編をみた主人に「レディガガっていう歌手、有名な人でしょ?映画、出るんだって。予告編よかった。観てみたい」といわれた一言で映画館に行ったので、最初にブラッドリー・クーパーが歌ってるシーンは、てっきり、本物の歌手だろうと思ったくらいブラッドリー・クーパーとは気づかず、歌うまかったです。声素敵です。

ま、とはいえ、歌に関しては、さらにそこからガガが果てしなく宇宙に連れてってくれるほどの歌唱力を聴かせてくれたわけですが、映画一本を通した素直な感想としては、

ブラッドリー・クーパー、すげー。

でした。丁寧で繊細な演技に想像力を刺激されて、脳みそがぱんぱんになりました。

私は、実は有名なスター誕生のリメイクとは知らなかったので、予想とおりの展開はなんなんだこれ?と思ったりもしましたが、いやー、ガガファンの人には怒られそうですけど、この映画に「アリー」と余計な一言をつけてしまった日本のタイトルは、ほんと、やめてって思いました。

確かに彼女の圧倒的な声と歌唱力はかなりびっくりするレヴェルの高いもので、最初に彼女が歌ったシーンから虜になりました。でも、映画として観ると、必ずしも歌手を夢見た女の子がスターになるっていう映画ではないと思うのです。そうしたかったかも(?)しれないけど、そうはなってなかった。明らかに、ブラッドリー・クーパー演じる往年の売れっ子歌手が人気に陰りがみえはじめ、彼女と反比例して落ちぶれていく、その葛藤を描いていた、と思うわけです。

観ている私の年齢がブラッドリー寄りだから(?)

だとしても、スターダムにのしあがる彼女は非常にストレートに描かれていて(それが気持ち良い)、落ちぶれていく彼は演技力も含めて、雄弁に多くを語っていました。

だからこそ、最後のシーン(ステージ)のガガの歌が際立ったと思うし、さらに最後のショット(ピアノを弾く彼と彼女の二人の)は、うぉーーー!となったわけです。

うーん。

何を熱く書いてんだろ。

とりあえずさー、ブラッドリー・クーパーさんの演技力を生かした他の映画も観たい!