香港はかつてイギリスの植民地時代があった背景と、
金融マンが人と違うこだわったスーツを欲しがる需要背景もあり
テーラーメイドスーツを仕立ててくれるお店が多数点在しております。
また深センにも多数あります。
(The New York Times , When in Hong Kongより)
日本に比べても材料の調達が容易で、人件費もさほどかからないので
ある程度コスパも売りのテーラーメイド屋さんで
スタンダードな質のものならスーツ一式フルオーダーで
約4000-6000HKDでできちゃいます。
シャツなら一枚約500HKD程です。
以上の理由から日本人も含めて多くの旅行者、
出張者が来たついでに作るなんて方もいます。
細部のサイズ感やボタンのデザイン等色々こだわる事が出来きて、
値段もお手頃と既製品よりも魅力的な点が多くそれなら作ってみたいと
思うのも当然でしょう。
仕立てみた的な紹介記事は他にもあるので中身の話はこの辺にして、
今回は作ろうと思ったら一回考えるべき理由を以下でまとめます。
私自身もスーツ一式とシャツ数枚を作った後、実際に使用して行くうちに
やっぱりこの部分はもっと考えるべきだったなと思った点があったので
それを共有したいと思います。
・素材の知識が十分にあるかどうか?
日本のテーラーメイド、または名門テーラーメイドではなく、
ある程度コスパも売りのインド系・中国人系の人がやっている様な所で
作る場合、その辺のアドバイスもかなり割愛されます。
ですので己の知識が重要になってきます。
私の場合、シャツ数枚を作った時に後々後悔したのが
最高級のコットンを使用したのですがケアがものすごく大変でした。。
シワが付きやすく、汗をかけば襟周りがすぐ黄色くなり、
パリッと着るには糊付け仕上げが必須で家の洗濯では到底全て出来る訳がなく
形状記憶やシワのつきにくいシャツを来ていた平民の私は早々に後悔をしました笑
テーラーメイド屋にも形状記憶やケアのし易い素材も多数あります。
要は自分がどんな環境でどれくらいの頻度で洗濯するのか等
よりリアルに使用する環境を想定する必要があり、
その場の雰囲気や見栄で作っちゃうとはっきり言うと金の無駄になります。
・そのデザインコンセプト大丈夫??
テーラーメイドなので細部に拘って全てを選択できるのですなわちその人の
センスがもろに出るわけであります。
自分では完璧だと思っても他人から見たら何だそれ?wと見られる可能性もある
事を忘れて、ただ憧れを全て入れてしまうと絶対後で後悔します。
スーツを着る場面というのはある程度他人の目を気にする身分、場所というのが
ほとんどです。ハリウッドスターが着るようなタイトで生地の色が普通でないような
感じの物は作ったところで普通の人は結婚式かその2次会、年一であるかどうかの
パーティーぐらいです。普段の仕事で着れる状況にある人は社長かそれ同等クラスの
人間、あるいはホストぐらいでしょう。
いくら昔に比べて砕けて来ているとかいえ、ぶっ飛んだデザインのスーツ、シャツは
実用的ではなくいくら手頃でもコスパは悪いので
ある程度現実を見据えたスタンダードな物を仕立てた方が絶対に重宝します。
あまり自分に浸りすぎない事も大事です。
それがジェントルマンの心得なのかもしれませんね。
・タイトにピッタリは確かに格好いいが。。
テーラーメイドの最大の利点はやはり自分にピッタリの
スーツが手に入れられる事だと思います。
肩が浮いてなく、お腹周りもスッキリして見えて立って姿見を見ると
既製品スーツと着比べてもその差は作った人なら分かると思いますが歴然です。
ただ、ピッタリなスーツというのは着てると疲れます。笑
ランチを食べるとお腹が膨れた事がダイレクトにボトムに伝わってきて
変な緊張感がでるし、あまり大きく身体を動かす事が出来ません。
ビリっていきそうで怖いですしね。。電車乗る人は吊革を持つぐらいでも
ピッタリな故の不快感が起こります。
ですのであまりピッタリ過ぎず、ある程度余裕をもたせる事も大事です。
社長さんとか平民の様に身体をそんなに動かす必要がなければ大丈夫だと思います。
以上が実際に作ってみてちょっと後悔したポイントになります。
初心者の方は上記ポイントに気をつけて出来れば経験者と一緒に行くことを
おすすめします。経験者がいなくても誰かと行くようにしましょう。
第三者の意見って結構大事ですよ。