大人も喜ぶ絵本(2)

 『ネコヅメのよる

    作: 町田尚子

 
 
この表紙の、
なんとも不敵な面構えが、いい!
 
悪そうな表情で舌なめずりをする猫。
何かやらかしたな!と思わせるその表情。
 
猫好きなら、
ジャケ買いすること間違いなし
 
 
 
中も、またいい!

ある晩、猫達が一斉に家を出て、
ゾロリと向かった先には・・・。

猫たちが見たものは・・・。

夜明けに、
何事もなかったかのように、

住み慣れた場所へ、それぞれ帰る。

夜行性の猫ならではのストーリー。

 
ページをめくるごとに、

ローアングルの描写だったり、
俯瞰図だったり、
両面全体にズームインされたり、
アオリの構図だったり、
 
なんだか、
映画をみているような錯覚に陥る絵本。
 
それぞれの猫の動きや表情。

猫と暮らしたことがある人じゃないと、
描けない!
 
ますます、町田尚子さんワールドに惹かれました。
 
猫がいないと、生きていけないというアナタ!
買い」ですよ!
 

大人も喜ぶ絵本(1)

 『なまえのないねこ 

   竹下文子 文   

   町田尚子 絵
 

 

主人公の野良猫には、名前がない

 
 
町の中の飼い猫たちは、
それぞれ名前をもっている
 
靴屋のねこは、
容姿がライオンに似ていることから「レオ」。
 
本屋のねこは、元気の「げんた」。
 
八百屋さんの太っちょなねこは、
ちいさいときから、ずっと「チビ」のまま。
 
お蕎麦屋さんのねこは、「つきみ」。
 
パン屋さんの2匹の猫は、
ハイジ」と「クララ」とハイカラな名前。
 
喫茶店のねこは、2つの名前をもち、
ミミちゃん」、または、「しろまる」と呼ばれている。
 
お寺のねこは、お寺のむすめ(?)よろしく、
仏語「寿限無」の「じゅげむ」。
 
主人公の野良猫は、
「名前」をもつことにあこがれ、

自分の名前を探しに、さまようのだけれど……。
 
 <本文引用>
 
 のらねこ
 きたないねこ
 へんなねこ
 そんなのは なまえじゃない。
 
 こら!
 あっちいけ!
 しっしっ!
 そんなのは なまえじゃない。
 
その野良猫の悲しいつぶやきに、
胸がしめつけられる。
 
とある雨の日、野良猫は答えが見つかる。
一番ほしかったものは何なのか…。

そして、この物語は、
感動的なラストをむかえます。

せつないけれど、
心があったまる絵本です。
 
ストレスを抱えた私たち大人にも、
「おすすめ」です!

今年の梅雨は長い気がする。

一年前の今ごろは、
殺人的な暑さだったのに。

今の旬と言えば、ハスの花。


観音さまに見えるのは、
私だけでしょうか。


どちらが主役で、
どちらが、引き立て役?


シャワーヘッドにも見える!



梅雨空へ向かって、
シャワーヘッドの大行進!!


季節は立ち止まることなく、
確実に前へ、前へ、進んでいるのですね。


ハスに癒されたところで、
和雑貨やへ寄り道。

猫好きにはたまらないグッズをみかけ、

即買い!!



神社やお寺の入り口の両脇に
置かれている一対の像、

「 狛犬(こまいぬ)」ならぬ、

我が家の 狛猫!!


右側の猫・・・口の形が「あ」
左側の猫・・・口の形が「うん(ん)」

つまり、
「 阿吽(あうん)の仁王 !!


来週、梅雨が明けるとか。
いよいよ、向日葵(夏)本番、到来か!