大将芸の肥し

興味がないこともなかったけど、なんとなく縁遠かった「プロレス」。
基本、台本があるとか、やれ、嘘くさいだとか、そんなイメージしかなかった私を許して★

前職場・某出版社の元上司からの
「プロレス行きますか」というお誘いに応じ
大阪府立体育館で故・三沢光晴の追悼試合に行ってきたのです。


体育館に集まったお客の7割がたが男、男、男…。
いまどきのオサレ男子からは程遠い「漢」たちの熱気立ち込めます。

その「漢」たちの二の腕の太さ、ネルシャツの多さが若干気になりつつ、
キライじゃないなこの雰囲気、とも思うわけで。
私も基本オタク気質だし。
元上司は便所スリッパにアースグリーンのカーゴパンツとTシャツで

どう見ても自宅外半桂50m以内しか出て行けそうにないいでたち。
私はストライプシャツに太ベルト、黒タイトスカート、夜会巻き、のどう見ても仕事中ないでたち。

もう1人一緒に行った女子は金髪(本人曰く金髪じゃなくて黄色)のボンバーヘアに

でかストライプの派手ポロシャツにでかバッチと、どう見ても一発キメてそうないでたち。


このトリオのあまりのベクトル違いは十分浮いていたと思うので人のことはよう言えません。


東京と比べて大阪での試合はなかなか人が集まらないらしく、
いつもプロレスの試合と言えば小ホールで開催されている模様。
それでも今回は、記念すべき大会ゆえ大ホールでの実施だったとか。
この試合、テレビやネットでニュースになってたもんな。

選手は蝶野くらいしかわからなかったけど、
連続ドラマのような感覚なのだと悟ることができました。
出場者は俳優さんだから、台本が例えあったとしても、
その人の力量次第で良くも悪くもなる。
出場者同士の因縁や、その背景を知ってこそ、ストーリーが繋がるのだなぁ。
私は派手な血しぶきや大技に食いつくしかなかったけど
一人一人の物語がわかってたら、感動すら得られただろうな、と思う次第です。


最後になりましたが三沢さんのご冥福を心よりお祈りいたします。


この夏三十路を迎えて、何の抱負抱かなかったのだけれど

「仕事」を初めて10年以上経ったのだなと言う意味で、感慨。

短大入学後、速攻中退してこの世界に飛び込んだのが11年前。

数年前はとある出版社で昼も夜もなく働いていたので

昔からの友達からは「働きマン」と呼ばれていた。


今は…?

「大将」もしくは

「師匠」。


何年たっても男らしい名前で呼ばれることに変わりはなくて

それがちょっと可笑しい。


女らしくあることに少し抵抗があって、

自分自身そう呼んでもらうことに小さく喜んだりして。


っていう、そんな感じの私です。



---

昨日はどしゃ降りの福岡へ出張。

とある海苔屋さんで海苔のいろはを学びました。

とはいえ、海苔を学んで海苔屋になろうとは思っていませんですよ。

商品を売るための、取材です。


海苔作りはまず海苔を仕入れる入札から。

「目利き」が海苔の品質を決めることになります。

海苔は素材そのままですから。


入札後2週間で現金払い、一回の取引数千万円、キャンセル不可…。

なかなか博打な世界じゃありませんこと?


海苔の生産次期も秋から冬と限られていて、

時期になれば各生産地で毎日のように入札会が行われているそう。

海苔商社の1年をこの秋冬が決めるとは。


ギリギリの入札を次々さばく目利き屋さんは

太い芯が一本通っていて、これこそプロフェッショナル!

というオーラがありました。


私はギャンブルから縁遠いけど、

仕事って大なり小なりギャンブルなのかな。

自分がどういう道を選ぶのか、何を基準にするのか、

得られるものはどれくらいあるのか。


目利き力って、日々養わないとなって思います。