愚息の事で、本日思う事がありました。

アルバイトの面接に関する事です。

 

昨日の晩御飯時に。今日の13時からアルバイトの面接があるという話を聞いていました。

はたして本日、12時になっても家で(可能な限り子供思いな表現をしたとしても)ゴロゴロしている愚息に対して、面接の予定は大丈夫なのかと質問すると、私にとっては予想外の回答がありました、すなわち、

「だいじょうぶ、オンラインだから」

 

そうか、オンラインか。

確かに、コロナウイルス感染対策でオンラインでのやりとりが当たり前の時代になりました。私も当然オンラインでの打合せ等を経験していますし、就職活動におけるオンライン面接も当たりまえになっています。

採用担当の方々にしても、時間を有意義に活用できる点で、大いにメリットがあると思います。

 

ただ、昭和世代の私には、どうしてもオンライン面接には違和感があります。

私もご多分にもれず、第一印象にかなりの時間、影響され続けます。その第一印象を得る機会がオンラインだとすると、どうしてもモニター上の表示から判断する必要があり、本来その人が全身から醸し出している雰囲気に触れる事ができません。

 

つまり、オンライン上で好印象を与えられる位の人物であれば、次、あるいは最終面接だけリアルの面接で会えばよく、それまではタイムパフォーマンスを最大限活かすためにオンライン面接で可、という考え方は理にかなっているようですが、デジタル処理された平面に映し出されるが故に、大いなる見落としや勘違いが伴う可能性が当然あり、仮にリアルに合っていれば、明らかに違う印象を持つ可能性って、実は大いにあると思うのです。

 

そこで経営者の立場でドライに感じたのが、必要としているのは「アルバイト」であり、結局「作業」の補助をして頂く事が目的なんだ、という事、すなわち、大学の成績評価でいうところの「不可」ではない人であればまず良くて、当然の事として自社に都合の良いシフトが組めるかどうかが、勿論全てではないけど重要で、その判断の過程で、スクリーン上に映し出される映像から感じる雰囲気に違和感さえなければよいかな、という事です。

 

私はこの考え方を否定するつもりは全くありません。

必要とするアルバイトは、あくまで「補助」だから、大切なのは自社の作業効率向上にいかに役立つかが、重要な判断材料だからです。

 

それでも私が違和感を禁じ得ないのは、当該作業が在宅勤務で完結するような内容であったとしても、同じ時間を共有する前提で物事を考えた時、いい意味でも悪い意味でもその人物の判断材料として重要な位置を占める第一印象は、実際にリアルで感じ取る事で分かり得る事があり、オンライン故に本来は優秀な人材を得そこなう可能性を危惧するからです。

優秀なアルバイトと接点を持つ事が出来て、かつ、その人材がアルバイト先の業務に関心を持ってくれたとすれば、これ程素晴らしい出会いはない、…かも。

 

もっとも、経営に携わる人間は、皆、それと同じようなことを心のどこかでは思っている筈で、でも尚且つオンラインでの面接を(当初)行う理由は、もしかしたら、「お互いに限られた時間は有効活用しようね」という優しさの表れかもしれませんね。

 

それでも私は、書類選考通過者には、1回目から、リアルの場で会いたいです。

たとえアルバイト面接であっても、です。

Z世代よ、面倒くさい私でごめんなさい。