母との会話。
クロフネ:「施設やと、昼夜逆転やのうて夜、寝られるで、体にええやろ。」
母:「そうでもないわな。あそこは、ええかげんや。声もツーツーや。」
クロフネ:「うるさいん?」
母:「毎晩、かあちゃーん、とおちゃーん、て泣いとる人がおるんや。」
クロフネ:「泣いとるんとちごて(違って)、呼んどるんやろ?」
母:「いやあ、泣き声で叫んどるんや。」
クロフネ:「よっぽど、家族関係がよかったんやな。」
母:「わしも、そう思うんや。」
クロフネ:「父親も、好かれとったんやな。」
母:「とおちゃんゆうんは、旦那のことこかもしれへん。
よっぽど夫婦仲がよかったんやろうな。」
はるか昔のこと、↓のようなことを、何かで読みました。
【さんざん嫁いびりをした姑が、
老いて、呆けて「かあちゃん、かあちゃん」と言うようになった。
それを聞くのが、ものすごく不快だった。】
それを読んで、なんだか、とても、もの悲しくなって
今でも鮮明に覚えています。
母から、ショートステイの夜のことを聞き
それが重なりました。
声の主が、ショートステイなのか、入居者なのか、わかりませんが
もしショートステイだとしたら、
自宅に戻っても、そのような夜を過ごすのでしょう。
同居の家族さんは、どんなふうに受け止めているのかしら。
などと、どうでもいことを、考えてしまいます。