Tear drop ~17+1~ | くろふね☆航海日誌

Tear drop ~17+1~

Tear drop ~17+1~


作曲・編曲/黒船  作詞/てち


凍る季節色に 芽吹く風が訪れた 混ざり合う街角
遠く開けっ放しのベランダの窓辺から差し込む太陽が

校庭を覆った白いアスファルト
時計仕掛けのように 溶かして春を呼ぶ


冷たい風が通り過ぎたら

立ち入り禁止の非常口を越えて屋上の片隅で
眩しさに気が付いた瞬間

見上げた大空 何処までも高く

青。 青―。
素直になれない言葉 吸い込まれてく。


ふと見渡すとやりかけた事ばかり 空箱の教室
まだ消し途中の机の落書きをなぞって腰下ろした


黒板一面に広がる寄せ書きを

沈む夕日が照らし 哀しみの跡を拭う


待ちわびたはずの今日なのに

留まりたいと胸が叫ぶ まるで一途に苦しくて
携帯電話のフォルダに詰め込んだはずの思い出は
覚めない夢のように...

選べないのに次々再生されてく。


オトナのずるさも コドモの身勝手さも
今日で契ってバイバイ 零れ落ちた雫
広がる波紋 螺旋描き

中心はやがて遠心力持って回りだす―。


振り返ればいつもの校舎に最後のチャイムが鳴り響く
風にそっと、揺れて...
放課後の中庭に響く鼓笛隊のマーチの音

送り出すメロディー
数え切れない〝ありがとう〟の代わりに
素直になれない零れ落ちるTear drop


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